使用期限切れの鶏肉を加工販売したとされる上海の「上海福喜食品」について、2014年7月23日の産経新聞(電子版)が「外資系たたき? 中国紙、「米子会社を強調」」という見出しの記事を掲載していました。
記事では、
◇上海福喜食品は、米食肉大手OSIの子会社である
◇7月23日付の中国英字紙のチャイナ・デイリーは社説で「外資だからといって危険な行為が
見逃されるべきではない」と外資であることを強調して批判
◇「中国では(衛生管理などで)手を抜いても、支払う代償は小さいと思われてしまう」と指摘
◇中国では国営メディアを中心に、外資系企業がやり玉に挙げられることがある
◇中国で自国商品の品質や当局の監督への不信が高まる中、外資でも同様の問題があると強調し、焦点をぼかす狙いがある
と報じていました。
わたしも、当初、日本マクドナルドやファミリーマートにチキンナゲットを供給していた「上海福喜食品」の衛生問題が報道された時に、「中国といえば、かつては、透明性のない国なのに中
国にある食品工場の衛生管理のずさんさを世界にさらすなんてびっくり」と、まず最初に感じた。
実際のところはわからないが、インターネットの検索ワードも統制されている国が中国である。
だから、敢えて、「使用期限切れ」という人間に対する危害の少ない衛生問題を大きく中国メディアに報じさせることで、使用制限のある化学薬品など、もっと重大な問題を発生させている食品会社が他にもたくさんあるが、それを隠すために、スケープゴード的に「上海福喜食品」を叩いたのではないかと。
また、「外資系企業」ということであれば、なおさらだ。
話はそれますが、「国家当局ぐるみ」といえば、気になってニュースが、6月12日に全羅南道順天の畑で発見された変死体(白骨化)が、旅客船セウォル号沈没事故で、運航会社の実質的なオーナーとされるユ・ビョンオン容疑者の遺体として警察から7月22日に発表されたことだ。
報道では、DNA鑑定と指紋採取により本人であることを確認したと報じられているが、
◇ユ容疑者が別荘から逃亡したとされる5月25日から発見された6月12日までに白骨化するとは考えにくい
◇遺体は冬のコートと帽子を身につけていた
◇遺体が所持していたカバンの中に焼酎やマッコリの瓶が入っていた
(ユ容疑者はお酒を飲まない)
という疑問点が生じているという。
どんな国にも、多かれ少なかれ、事態の終息化を図るために、国家当局が情報統制や事実を捻じ曲げることはあるのかもしれない。
こうしたことを暴けるのは、やはりマスメディアや世論の声である。
いい意味での緊張関係が無いと、なぁなぁ&ズブズブになり、諸外国から「透明性と信頼性が無い国」と非難されることになるのであろう。
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