感情の起伏が激しい方と付き合うのは、なかなか難しい。
一番困るのは、バイオリズムなのか、その日の虫の居所なのか、体調なのか、理由は定かでないが、機嫌はもちろん、その日の対応や反応が全然違うからである。
例えば、食事をしに行き、サービス業としては、少しぞんざいな態度の店員さんがいたとする。
機嫌の好い時なら、「このスタッフさん、ちょっと失礼だよね」と身内だけの皮肉めいたヒソヒソ話しだけですむ所なのに、機嫌が悪いと「店長を呼べ!」とばかりキレまくる。
確かに「無礼な店員の態度」ではあるが、まわりは「そこまで怒るレベルじゃないだろう??」と慌てつつ、その場をとりなすことになるのだ。
「感情の起伏が激しい人」と一見逆なのが「何を考えているかわからない人」である。
「感情の起伏が激しい人」は、「表に感情を出すからまだいいじゃん」という方もいる。
ただ、結論的には「感情の起伏が激しい人」も「何を考えているかわからない人」も、付き合い方が難しいのは「想定外や予測不能の行動」に出るから、対処が取り難いことなのだ。
「感情の起伏が激しい人」が、「ふつうの人」であれば、「まあ、ほっておこう」、「近寄らんでおこう」といった対応で良い。
しかし、世間的なキーパーソンだとすると困るのだ。
例えば、このような方が「オーナー企業の資産がそこそこある中小企業の経営者さん」だった場合、「仕事上の付き合いがある」ので、「もう付き合わんでおこう」とすぐにはできないのだ。
この手の方の傾向は、
◇お山の大将である
◇自分を中心に世界はまわっていると考えている
◇常にフォローしてくれる取り巻きがいる
◇「何か行動や発言に意図があるのだろう」と、その行動をまわりが勝手に良く解釈する
◇俺が世話しているんだから、常に従え、と考えている
◇自分に対して下手な度やひれ伏してくるタイプでないと毛嫌いする
◇偉そうにする相手が苦手で嫌いである
◇突然、逆切れして、相手が折れてくるものだと思っている
◇逆切れしたことすら、あるとき、コロッと忘れている
◇相手が骨を折って段取りなど陰でフォローしていることを想像しない
◇常に誰かにフォローされていることが想像できないから人に対する感謝も薄い
◇一般人と感覚がずれている
といった特徴がある。
要は、ひと言でいえば「取り扱いが難しい人」である。
しかし、こういうタイプの方に「ついて行く人が多い」のは、
◇財力があるし、こちらが折れておいた方が今後の付き合いで損はない
◇世間的な立場もある人だから、何か考えがあるのだろうとまわりが気を使っている
◇こっちが相手に合わせておけば丸く収まる
と「相手の社会的立場や身分や財力」に「一生かなわないし、ある意味、畏敬を感じている」からである。
このタイプと上手く付き合うには、「五分五分(フィフティフィフティ)の関係」を保つことである。
つまり、「1ミリたりとも借りを作らないこと」である。
例えば、食事に一緒に行っても、絶対に奢らせない。
仮に奢らせてしまったら、すぐに機会を作って返しておくことが重要である。
それにしても、話は逸れるが、政界は「おぼっちゃ的バックグラウンドを持つ2世、3世議員」が多い。
知り合いに聞いた話であるが、実際に付き合うと、テレビなどで見る印象とは違って、上記で述べたような気質を備えていて、まわりは相当苦労しているという。
そういう環境で育たなかったので、リアルに想像は一生できないが、「まわりが常にとりなしてくれる&合わせてくれる」環境で育つと「自分が中心」「相手の縁の下の活動を想像できない」から、感情の起伏が激しく、中にはその傍若無人な振る舞いを相当毛嫌いしている人がいても、近寄って付き合っている人たちは「おとなの行動」(性格を熟知して合わせ、一歩引く)をとっているから、一生「まわりにフォローされていること」は気づかないんだろうなぁ、と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ359号より)
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