プロ野球DeNAの助っ人外国人選手のグリエル選手が「台風8号接近に伴う揺れに対する不安」から飛行機移動を拒否したことが、スポーツニュースで話題になっている。
日程では、「7月8、9日」に、那覇市奥武山の沖縄セルラースタジアム那覇でDeNA対巨人のプロ野球公式戦が組まれていた。
グリエル選手は、その遠征を「拒否」したのだ。
新聞記事などによると、グリエル選手は球団広報を通じて、「沖縄の遠征は以前から楽しみにしていたが、チームドクターと相談した上で今回は同行を見合わせることを決断した」と談話を発表している。
そして、横浜市内の病院で、「飛行機恐怖症」と診断されたという。
結果的には、台風8号の沖縄接近で、8日の試合は早々と中止が決まり、グリエル選手の欠場の影響は「9日の試合のみ」となると思うので、大きな影響は出ない。
しかし、日本人の感覚では、「試合のための遠征を拒否」というのは、なかなかない。
遠征は「職務命令」だから、和を重んじる日本人としては「自分が拒否したらチームの士気に影響するよな」とか「自分だけわがままを言っていると、チームメイトに申し訳ないよな」、「試合を楽しみにしてくれているファンもいるから行かないわけにはならないよな」といった感覚が働く。
しかし、日本以外では、野球選手であっても「自己主張により遠征拒否すること」は、当たり前なのかもしれない。
確かに、日本人は「地震」や「台風」という自然災害に対して、他の国の人より「鈍感」にできているのかもしれない。
台風も地震も、世界的に見れば、これだけ年間に数多く経験する地域は、おそらくなかなかない。
だから、東日本大震災があって、日本国民全体が「反省を活かさねば」と思っているが、実際の所、震度3~4程度ですぐにとる行動は「ガスの元栓を閉める」ぐらいであろう。
以前、外資系企業に働いていた時に、上司が外国人であったが、阪神大震災以降は、「もっと耐震性のあるビルに事務所を引っ越そう」としきりに、総務に訴えていたし、噂では「日本勤務から転勤させて欲しい」と本国に訴えていたらしい。
現状の日本人の感覚では、「飛行機会社はバカじゃないから、安全性に問題があれば、飛行機をとばさせないさ」と考えているが、グリエル選手は、「台風が来る中で飛行機は考えられない。危険だ」と球団側に漏らしたという。
グリエル選手のように「万が一」を考えて、遠征自体を拒否する感覚の方が、国際基準なのかもしれない。
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