ワイドショーの格好のネタになっているので、本ブログでは、敢えて取り上げなかった話題が、「号泣議員」こと兵庫県議会議員の野々村竜太郎議員(無所属、47歳)である。
ご存知のように、2013年度に195回の日帰り出張をして、政務活動費から約300万円を支出していたことをマスメディアにつっこみされ、7月1日に開いた「号泣&意味不明わめき」の釈明会見がヤフーニュースにも取り上げられ、全国的に、一気に有名になった。
政治家にまつわるネタ、としては、「号泣議員・野々村氏」が登場するまでは、東京都議会の「セクハラヤジ」被害者の塩村文夏都議や謝罪した鈴木章浩都議、あるいは、日本維新の会の上西小百合衆院議員が自民党の大西英男衆院議員から受けた「セクハラヤジ」が話題になっていて「政治家のレベル低下」が、メディアやワイドショーで話題になっていた。
しかし、野々村議員の登場で、言葉は悪いが、一気に、「セクハラヤジ」は「そんな話題もあったよなぁ」という「過去の記憶」と化した感がある。
つまり、それほど、野々村議員の「号泣記者会見」はインパクト大だったのだ。
ワイドショーやマスメディアは、この「異常なキャラクター」について、精神科医の見解として「演技性人格障害」と分析しているという。
要は、自分の主張が通らないと見ると、わめき散らして、相手の疑問にちゃんと答えない。
少なくとも、そう精神分析されてしまっても、しかたがない会見だった。
変な話、この記者会見で「わめき散らさず」そして、「第3者から見れば不明朗な支出があったので、195回の日帰り出張をしたのは事実ですが、ご説明しがたい部分もありますので、一部、返納させていただきます」と会見すれば、おそらく、地方議会の政務調査費の話であり、ヤフーニュースにちらっと登場する程度で、沈静化しただろう。
野々村議員が、出張目的などを明確に説明しないため、マスメディアが、「日程の整合性」「交通ルートの整合性」など、躍起になって検証している。
政務活動報告書とのつじつまが合わないと思われる箇所も出てきており、これ以上、メディアを大きく騒がせると、市民団体からの告発もあり得るし、そうなると、刑事事件にならざるを得ない。
個人的には、無所属で当選して、しがらみのない政治家なんだから、議員辞職という道より、そのしがらみのない立場を利用して、政党所属議員が切り込みにくい議題を議会質問で追及して欲しいと思う。
それにしても、「電車代」と「切手」とは、あまりにも古典的な方法である。
「切手」は仮に、政務活動に使用したとしても、購入金額が莫大なので、使途を突っ込まれることは確実で、また、「金券」であることから、「換金」の可能性も疑われやすい。
最初に、号泣会見を見た時は「秘書もいなくて大変だな」「説明能力が低い議員なのかな」と好意的に捉えてもいいのかな、と思ったが、もうこれだけ話題が大きくなってしまった今となっては、「3年間の政務活動費を精査」して、「説明不能な部分は返納」というのが、一番の得策ではないかと思う。
市役所職員を辞して議員になったのに、もったいないことをしたな、と思う。
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