企業のマネジメントシステムに対してアドバイスする際の基本中の基本が
「会社で定めだ文書や帳票類は定期的に見直す必要があるか否かチェックし可能な限り速やかに改善していきましょう」
である。
しかし、国の法律や省令ともなると、一度制定してしまうとなかなか見直しがされないのが常だ。
ニュースで、文部科学省の省令である「学校保健安全法施行規則」が、2014年4月30日に改正されたという。
その改正の中で、「学校での健康診断の項目から座高測定と寄生虫卵検査を外した」という。
2014年5月1日付の読売新聞によると、
◇半世紀以上続いてきた座高測定も寄生虫卵検査が2015年度限りで廃止される
◇座高測定は戦時体制下の1937年、「胴長は健康」と考えられて始まった
◇座高測定は以前から「測定に意味がない」「結果が活用されていない」など、関係者の間で実施を疑問視する声が出ていた
◇寄生虫卵検査は1958年に始まった
◇小学3年生以下に義務付けられ、肛門にセロハンテープを貼ってぎょう虫の卵の有無を調べる「ぎょう虫検査」を実施している学校が多い
◇下水道の整備や化学肥料の普及で、子供の寄生虫感染率は激減し、最近10年間の検出率は1%以下で推移していた
という。
確かに、身長は整列する時に「背の順」で並ぶし、体重を測定すれば、身長からみた体重の割合であるBMIがわかるから、肥満度の目安がわかるから、「健康指導」につながる。
しかし、「座高測定」はわたしの記憶でも、友達同士で「お前、身長が高い割に短足だよね」と比べっこする程度で、保険指導としても、体育などの授業の中でも全く使用されていなかった。
ぎょう虫検査は、確かにセロハンを肛門に貼り付けてやった記憶がある。
昔は、回虫が寄生している人が多かったそうだから、意味があるのかもしれないが、わたしがぎょう虫検査を実施した40年近く前でも、この検査で「寄生虫がいる」と診断された児童はほぼいなかった気がする。
ただ、検出率は「1%未満」だそうであるが、感覚的には、「0.1%未満」や「0.01%未満」ではないんだ、という意外に多いな、という感覚もある。
こんな簡易な検査で見つけられるのなら、逆に、廃止する必要もない気もする。
話は少し逸れるが、おとなになると健康診断を会社や自治体が実施してくれるが、この「判定基準値」は、日本人間ドック学会が、定期的に見直しをしている。
最近見直されたもので代表的なのは、従来値は「上が130未満、下が85未満」だったが、新基準値では「上が88~147、下が51~94」と変更された。
ちなみに、2013年の健康診断でわたしの血圧は「82-52」だったので、従来値だと「上は正常、下は異常」と判定されるが、新基準だと「上は異常、下は正常」となる。
個人的には、今の時代なら、例えば
◇肌年齢
◇薄毛診断
◇歯槽膿漏
などを標準診断項目に入れて欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ384号より)
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