このコラムが配信される頃には、ワールドカップブラジル大会の日本のグループリーグ第2戦である「ギリシャ戦」は終わっているであろうから、「結果論」にならないために、いまのうちに書いておきたいことがある。
それは、「ザックジャパンに対するメディアの報道」である。
グループリーグの初戦であるコートジボアール戦に敗戦しても、
◇ギリシャには、日本は勝てる
◇ギリシャとコロンビアに連勝して決勝トーナメントに日本は進出できる
という楽観報道が多い気がする。
さらに遡れば、世界で一番早くワールドカップ出場が決まってからも、
◇ザックジャパンは強い
◇史上最強の全日本代表チーム
という報道が多かった気がする。
たしか、2010年大会の岡田ジャパンの時のワールドカップ直前の強化試合(親善マッチ)は、「敗戦」が多く、解任論もあった気がする。
結果だけ見れば、ザックジャパンは、直前の強化試合は、負けなかった。
しかし、仮想ギリシャが「キプロス」では、格下過ぎるわけで、勝ったところで「ギリシャ対策」の有効なテストになったかどうかと言えば、素人目にも疑問だ。
けれども、マスメディアは、一切、そういった「ザックジャパンの穴」について報道がなく、勝ったことや試合を決めたゴールなど良い点についての報道ばかりで、批判的な掘り下げは少なかった気がする。
そのため、わたしも含めて「ザックジャパンは史上最強の全日本代表」と思いこんでしまったわけだ。
要は、ワールドカップが始まる前、そして初戦のコートジボアール戦終了後も「情緒的な報道」が多すぎると思う。
一説によると、サッカー関連のテレビ番組では、番組プロデューサーが、打合せで「ネガティブなコメントは慎んでください」と指示を出しているという。
ネガティブコメントばかりで、テレビ視聴者をはじめ日本全体の士気を下げれば、その番組の視聴率は下がるので「お祭り報道」が多くなるのは、マスメディアの特性上、ある程度仕方がないのかもしれないが、「ジャーナリズム」という観点で捉えると、看過できない。
もちろん、ワールドカップのグループリーグに関して言えば、2戦のギリシャ、3戦のコロンビアに勝ち、特失点差で、2位以内に入れば、万々歳な話ではあるが、それは、またまた結果論。
ワールドカップ開始前の、殆どの解説者が「グループリーグ突破」と予想していただけに、「もっと厳しい目で、ザックジャパンの強化試合の内容や、同じグループの他国との比較」をメディアには、して欲しかったな、と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ390号より)
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