「リア充」という言葉が一般化するようになってから久しい。

ちなみに、今さらであるが、「リア充」とは、

『実際の現実の生活 リア生活 )が実している人間のこと』

を指し、具体的には、

◇友人や恋人との付き合いに恵まれている

◇飲み会や趣味の活動に参加している

オタク 以外の趣味を楽しんでいる

といった精神的にも明るく健全で文化的な生活を過ごしている状態を指しているのだ。


話は、ガラッと変わるが、その時の社会情勢によって、生まれた世代を「団塊の世代」とか「バブル世代」とか「ゆとり世代」なとというが、「物心がついたときから不況しか知らない最近の若者世代」のことを「さとり世代」というらしい。


その「さとり世代」に対する社内教育上の悩みを企業から相談された。

それは、この世代の傾向として「仕事に対する出世欲やスキル向上欲が足りない」ので「どうやってやる気を高めたらいいのだろうか?」というのだ。

宗教学者の島田裕巳氏によれば、こういった思考の人を「プア充」と呼ぶのだそうだ。


「プア充」の生き方の思考は、

『欲を出してもきりがない。そうならば、年収300万円で無理せず規則正しい生活をする方がずっと幸せ』

と考えるのだ。

つまり「会社に振りまわされることなく、自分の生活を大事にする生き方」である。


相談された企業で聞いた「プア充」の具体的な思考としては、

◇急な残業を指示しても、趣味を優先して帰る

◇出世する意欲がないから、やりたくない仕事をきっぱり断られる

◇同僚との付き合いや会社行事に参加しない

◇昇進や昇格が仕事のモチベーションにならない

というのだ。


正直、この相談をされた時に、私には良いアイディアが浮かばなかった。

もちろん、採用段階で上昇志向のある人材を採用できればよいが、人材を選べるのは、一部の大企業か人気職種だけである。


とりあえず、わたしがしたアドバイスは、「論理的にものごとを考えて、将来をイメージさせるしかない」、と。

つまり、例えば、

◇スキルを磨かず単純労働しかしないと、給料は上がらず家族を養えない

◇アルバイトや派遣ができる仕事は社員にやらせる必要がないからいつかクビになる

◇社員として生き残らなければ今の年収確保も難しい

◇社員として生きるためにはスキルを磨き、マネジメント能力を身につけるしかない

といったことを理詰めで理解させるしかないのではないかと。


正直なところ、今までの経験では、この方法で「スキルアップや管理能力アップ」を「プア充社員」に求めていくと、その場では理解するが、半分ぐらいは、数ヵ月後に職場を去っていく。

おそらく、「将来はそうなっちゃうかもしれないけれど、それでも、やっぱりプア充でいい」と考えての転職であろう。


ただ、現状、「プア充社員対策」には、ロジカルに将来の姿を説明して理解させ、仕事に対するモチベーション向上を期待するしかない、のではないかと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ360号より)



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