2014年6月6日付のマイナビニュースが、労務行政研究所が6月5日に発表した「国内・海外出張旅費に関する実態調査」における「国内出張におけるグリーン車の利用と海外出張における航空機の利用等級基準、最近3年間における国内出張費用の削減状況の調査結果」に関する記事を掲載していました。
結論的には、「どんどん出張費用を各企業とも削っている」ということである。
記事によると、具体的には、
◇グリーン車の利用について社長の場合、92年には「認める」が在来線特急で91.0%、新幹線で87.5%と9割前後を占めていたが、14年調査では、それぞれ7割程度にまで減っている
◇部長級では、「(グリーン車利用を)認めない」は在来線特急で43.8%から87.2%、新幹線で64.6%から91.8%と増加した
◇海外出張における航空機のビジネスクラス利用は、社長で41.5%、専務以下の役員で53.2~55.0%だった
(社長の場合、ファーストクラス利用は、25.1%、専務以下の役員は1割未満)
だという。
わたしがサラリーマン時代は、役員や部長級クラスと出張すると、出張基準が違うので、JRの切符や宿泊ホテルを手配する場合は、「グリーン車とふつう車両」「ビジネスホテルとシティホテル」というように、別々の場所を予約することも多々あり、出張の移動中は「気が休まる時間」でもあった。
しかし、このように、出張費が削減されると、職位が役員など上の人でも「JRの切符、一緒にとっておいて、ついでに同じホテルも同じ場所で」ということになり、気が重いだろうな、と思う。
話は逸れますが、以前、大手企業の地方拠点の職員研修をすることになり、重役もついてくることなった。
飛行機の手配と宿の手配は企業側がするということであったので、おまかせしておいたら、「重役の座席はビジネスクラス、わたしは、エコノミークラス」だった。
重役からは「なかなか先生とご一緒する機会は少ないから、移動中はお話ししましょう」とおっしゃってくれていたのだが、お互い「バツ」がわるかった。
おそらく、飛行機の手配をした秘書は、その会社の旅費規定に杓子定規にしたがったものと思われるが、「センスがないなぁ」と思った。
気が利く秘書なら、重役の意向を汲んで、コンサルタントであるわたしの席もビジネスにしたであろう。
マイナビニュースによると、出張旅費の削減はほぼ終息しており、現在は、
◇日当の見直し
◇宿泊料の見直し
◇テレビ・インターネット会議の導入・活用
が上位となる「経費削減」だそうだ。
「テレビ・インターネット会議の導入」は、各企業とも「業務の効率化」や「環境負荷削減対策」にも併せて取組んでいるから、経費を削減できるとともに、業務マネジメント上の課題解決にもつながるので、取組む企業は多い。
わたしも、仕事では「コストカット」や「業務効率化推進」をアドバイスする立場なので、面目ないが(汗)、ある程度、職位に応じて、出すものを出せば、上司と出張先で飲みに行っても、上司が「俺の方が日当が多いからだしておくよ」となるケースもあるが、そうでないと、お互い懐も寂しく、「明日に備えて寝ましょう」と飲み会の機会もなるなる。
つまり、内需が促進され、経済効果があるわけだが、あまり「カットカット」となると、「経済活動が冷え込んでよろしくないよな」と最近よく思うのである。
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