2014年4月28日に、飛行高度が約75メートルまで降下するトラブルが発生したピーチ機内で、「再上昇の理由」について、「乗客にうその説明」がされていたと、5月1日付の沖縄タイムスが報じていた。
記事によると、
(飛行機の急降下と再上昇について)
◇客室乗務員は「急な気象の変化のため着陸を見合わせた」などとアナウンスした
◇4月30日までに乗客に対してピーチ社からの謝罪や説明がない
という。
ただ、個人的には、航空機における「機内アナウンスのあるべき姿」として、「機内の乗客の動揺や混乱を抑える意味での機内アナウンスはあり」かな、と思う。
事実をありのままに伝えることが、必ずしも、正しいわけではない。
もちろん、「管制官の指示により急降下し、現在、あらためて着陸態勢をとるために再上昇しています」と「事実をそのまま忠実に」機内アナウンスする方法もあったかもしれないが、どちらが「正しい機内アナウンス」と言えるのかは、専門家や学者の見解も聞いてみたい。
実際のところ、各航空会社では「どのような機内アナウンスをすべきなのか」マニュアルはあるのだろうか?
いずれにせよ、航空機の世界では、この急降下は、「重大インシデント」であることには間違いないので、「その場の機内放送のあり方」は抜きにしても、航空会社のウェブサイトや予約時のメールアドレスに、後日「お詫びのお知らせ」をするべきだろう。
それにしても、この「ピーチの急降下トラブル」については、ボイスレコーダーを解析すれば、管制官の指示ミスなのか、機長の聞き間違えなどのミスなのか、すぐに「トラブルの原因究明」ができると思われていたが、5月1日付のフジテレビの報道では、「ボイスレコーダーが上書きされて音声が残っていない」という。
この飛行機は、那覇空港に到着後、関西空港に向かったそうであるが、そのフライトで音声が上書きされて消去されているというのだ。
「トラブルのあったフライトのボイスレコーダーの保存方法」
について、ピーチ社内の手順が確立していたのか、また、航空法上の規定ではどうなっていたのか、についても検証が必要だろう。
飛行機と船舶とでフィールドは違うが、韓国の旅客船沈没事故の「セウォル号」の危機管理システムの不備が問題視されているが、日本の危機管理システムも妥当性の検証や見直しが必要だと言えるだろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ383号より)
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