経営コンサルタントの横山信弘氏が、毎年、日本生産性本部が発表している、「今年の新入社員のタイプ」をいい加減やめてもらいたいと、述べていました。

(平成26年度は、「自動ブレーキ型」で、「困難な壁にぶつかる前に未然に回避する傾向がある」からだそうです)


結論からいえば、横山氏いわく、

◇新入社員に対して、偏ったレッテルを張るだけ

◇ものごとのある一部分に注目して、一般化しているだけで、思い込みに過ぎない

◇世間や上司の偏った見方、思い込みを助長するだけ

と言う趣旨の意見をおっしゃっています。


わたしも、これには同感です。

話は違いますが、年末に発表される今年の漢字も、わたしは、風物詩として「あ、年末になったんだな」と楽しむ分にはいいのですが、漢字一文字でその年を表すことはできないですから。


また、「漢字」の場合は、「暗いテーマは選ばない」ということなので、傾向として、オリンピックやサッカーのワールドカップ、プロ野球といったメジャーなスポーツの印象でその年の漢字が決まります。

「今年の漢字」は、もともと、日本漢字能力検定協会が、「漢字検定」を普及させるためのキャンペーンのひとつですから、「風物詩」として捉えれば、目くじらを立てるほどのことではないのかもしれませんが(笑)


ちなみに、「今年の新入社員」の過去10年は、

◇ 平成25年度 「ロボット掃除機型」

◇ 平成24年度 「奇跡の一本松型」

◇ 平成23年度 「はやぶさ型」 (※震災により発表を自粛)

◇ 平成22年度 「ETC型」

◇ 平成21年度 「エコバッグ型」

◇ 平成19年度 「カーリング型」

◇ 平成18年度 「デイトレーダー型」

◇ 平成17年度 「ブログ型」

◇ 平成16年度 「発光ダイオード型」

◇ 平成15年度 「ネットオークション型」

となっています。


ホント、こうして眺めてみると、こじつけとしか言いようがありません。

その年に流行った商品や世相と無理矢理結びつけてネーミングしているだけでしょう。


そもそも、新入社員に対して、どのような調査を実施して「今年の新入社員は○○型」と一般化しているのでしょう??

調査方法も定性的であいまいなのだとしたら、新入社員に対しての偏見や思い込みを促進しているだけで、何の意味もありません。


まぁ、仮に「○○型」と新入社員の傾向がわかったところで、「ふ~んそうなんだ」となるだけで大きく影響する対処法があるわけではないので、これも、「今年の漢字」と同じように、「5月の風物詩」として捉えればいいのかもしれません(笑)



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