タクシー業界最大手の「国際自動車」(東京都港区)では、2013年からが大学新卒者のドライバーを大量採用しているという。
新卒女子に限って言えば、2013年は2人の応募であったが、2014年は69人の応募があり、採用されたのは9人と「13人に1人」と「難関」である。
詳細は、「2014年4月24日付のPRESIDENT Online スペシャル」に掲載されていたので、概要を整理すると、
◇女子学生が「タクシー業界という男社会に飛びこんだ理由」は、
→「タクシー会社はサービス業であり、女性の力が生きる職業としての可能性がある」
→「ホスピタリティの考えに共感をし、“おもてなしの心”を発揮したいと思った」
といった考えを持っていた
◇入社した女子大生の主な出身校は、大妻女子大学や実践女子大学など「良妻賢母」の育成を起源とした伝統ある大学
◇2015年春入社向けの就活では、「一流大学などからのエントリーも増えるのではないか」と業界関係者は語っている
◇タクシードライバーの経験をすれば、一度やめても、再び職場復帰が比較的簡単にできる。つまり「一生働くことができる」ことも大きなメリット
だという。
つまり、大卒女子学生のタクシードライバーへの応募が増えた理由は、
◆自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる
◆勤務がフレックスなので家事や子育てとの両立もしやすい
◆子供が学校に通う時間帯だけ働ける
◆子どもの手が離れたらもっと長い時間で働ける
という点が大きいらしい。
また記事では、「ドライバーはすべて女性」という京都にある「みとちゃんタクシー」を紹介していた。
この会社の特徴は、
◇“女性のぞうさん”マークの行灯が目印
◇現在ドライバー(全て女性)は14人
◇全員が未経験からの中途入社で、年齢層は20-50代(半分が30代)
◇給与システムがフレックス制、かつ、時給制
だ。
時給制にしている理由は、
◇歩合制では売上げ先行になって、客数や走行距離を積むことに意識がいきがち
◇『早く送り届けて次へ』という気の焦りはスピードにもつながる
◇お客様との時間を丁寧に扱うことは、結果的に運転の丁寧さを生むことになる
のだという。
また、「みとちゃんタクシー」の応募者の多くが、介護職経験者が多いという。
つまり、「社会的意義ややりがい」を求めて介護職に就いたが、重労働で賃金も低く続けられない、と断念した人たちなので、もともとの応募してくる人の素養として、「高齢者やからだの不自由な人たちなど困っている人のお手伝いをしたい」と考える方が多いのかもしれない。
これからの日本は少子高齢化となる。
つまり、働き手を増やすには「女性の労働力」が不可欠となる。
家庭と仕事を両立させられる職種への女性進出は増えるだろうし、増やす必要があるだろう。
「男社会」と思われていた職種でも、「仕事と家庭を両立させられる勤務システム」をいち早く構築して採用した企業が活性化していくに違いない。
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