201449日に理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが科学専門誌ネイチャーに掲載された「STAP細胞に関する論文」に不正があったと理化学研究所の調査委員会が結論付けたことに対する異議申し立ての提出とそれに関する記者会見が行われました。


記者会見後の各メディアの報道をざっと眺めていると、どちらかというと、研究者など「科学の専門家」は、「痛烈に批判」しているケースが多く、わたしたち一般人は「小保方さんひとりを責めるのはかわいそうじゃないか」という論調が増えているように感じます。


科学系の論文のルールに関しては、わかりませんが、今回の騒動で一般人が「そうなんだぁ」と認識したことは、

◇ありのままでない編集されたデータや画像で発表された論文はアウト

◇偶然だったとしても「新発見」はその作成プロセスも含めて世界に開示されシェアされるもの

ということです。


49日の小保方さんの会見内容からは、「公にできない秘密実験がある」と発言されていましたが、「まだ発表されていない新発見に関する実験」なら別ですが、「すでに発表された論文に関する実験」であれば、科学の世界では「公開すること」が原則的なルールのようです。


このような、「科学の世界の常識論」は別にして、一般人目線で、この騒動を捉えてみたいと思います。


≪科学者としての教育≫

わたしの経験(工学系専攻の博士課程前期修了)でいえば、倫理観や科学の世界における論文作成を、懇切丁寧に指導を受ける機会は少ないと思います。

また小保方さんの場合、経歴的には、早稲田の先進理工学研究科博士課程出身ですが、研究室の指導者は再生医学系の細胞学に関しては専門ではなく、小保方さんは自分がやりたい研究ができる場を求めて、ハーバードのバカンティ教授のところに留学したり、若山先生や笹井先生を見つけて理研に潜り込んだわけで、つまり、「研究室の渡り歩き人生」なわけで、倫理観や論文作成ルールなんてまともに学ぶ機会なんてなかった気がします。

だいたい、日本は、博士号取得者を研究者としての完成形みたいな捉え方をしますが、海外でドクターなんて、研究者としての駆け出しでしょう。

だから、「研究者としては未熟だけど、既成概念にとらわれない発想をもった小保方さんっていう研究者に自由に研究させたいからユニットリーダーに抜擢する」って理研が決断したなら、もっと研究メモや論文作成方法を理研の上司が管理すべきでしょう。

だから、マスメディアは、もっと、今回の騒動に関して、上司や共同研究者の責任などそこを突っ込まないとなんではないかと思います。


≪既成概念に捉われない研究者の育成≫

小保方さんが会見でもおっしゃっていた通り「未熟というか既成概念に捉われない研究者」だったからこそ、「STAP細胞」の作製ができた(ことに現在はなっている)のでしょう。

会見以後、細胞学の専門家の間では「STAP細胞は存在しない、小保方さんの勘違いだろう」という意見が主流になっていますが、仮に「たまたま小保方さんが実験に成功してSTAP細胞の作製に成功した。だけど、論理能力不足&科学者の研究者としての論文作成能力が未熟」という結果だったとしたら、「会見内容があいまい」「小保方さんの回答が回答になっていない整合性がない」といった「論理矛盾」「説明能力不足」ばかりを突っ込んで、若い既成概念にとらわれないその世界では「異端とされる研究者」を寄ってたかってつぶす結果になるのではないだろうか?、とも思います。


「科学研究者の世界の論理」はともかく、「一般人の興味の対象」は「STAP細胞があるのかないのか」なので、画像の切り張りや別の論文からの流用なんて、「ネイチャーへの掲載を優先に考えて、編集&脚色しちゃいました、ごめんなさい」で「はい、おわり」だと思います。

刑事事件じゃないのだから、それ以上、若い研究者を「リンチ」にして互いにメリットがあるの?と思います。


今回の問題は、京大の山中教授がすでに指摘しているように、「30代の研究者は実験には長けていても、第三者への説明能力や論文作成能力は未熟だからサポートが必要」という趣旨のことをおっしゃっているところが本質な訳です。

したがって、メディアも、そこを理研や小保方さんの上司に突っ込みを入れるべきで、小保方さんに寄ってたかって「あなたのおっしゃっていることは整合性がない、矛盾だらけだ」と、おどおどして憔悴している小保方さんに突っ込んだところで、彼女は、正直、研究熱意や思い込みは強いタイプだけど、論理能力が高い人じゃないから、泣き出すだけで、なにも出て来ないんと思います。


それを、弁舌たくましい百戦錬磨の研究者とみなして、彼女ひとりに突っ込むことは、フェアじゃないし、能力的にも無理だと思います。

この「説明能力までが完璧にできる研究者」を求めるとしたら、要は、いきのいい、だけど、科学の世界のルールにはちょっと未熟な既成概念に捉われない研究者はこれから、出てこないでしょう。


≪小保方さんの会見での疑問≫

敢えて、素人目戦でも会見で「あれ?」と思ったのは、裁判に持ち込む可能性もあるから担当弁護士から指示されたのか、研究ノートや作製データを会見で少しでも提示すべきですが、全くしませんでした。

小保方さんが、「作製した細胞は理研にある」とか「作製をわたしは200回やっている」とか「第三者で作製に成功した人がいる」と言ってるから、それらを調べれば、「おおうそつきな記者会見だったか否か」はすぐに決着がつくのでしょう。

小保方さんが作製できたと言っている細胞が勘違いで初期化できたものじゃなかったら、個人的には残念です。

あってほしいなSTAP細胞()

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ380号より)



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