理化学研究所が、『STAP細胞の作製方法について、国内外の研究者から「実験が再現できない」などの指摘を受け、新たな文書を発表した』ことがニュースで話題になっている。

各メディアの情報だと、この文書では、

◇STAP細胞の作製実験を行う場合、生後1週間以内のマウスを用いること

◇特定の細胞を1種類に絞り込んだ状態でなければ作製効率が下がること

など、約30項目にわたった実験の重要事項が記されているという。



また、201436日の産経新聞では、

35日に、小保方晴子研究ユニットリーダーが1月末の論文発表後、初めてSTAP細胞の再現実験に成功したことを明らかにした。実験の客観的な証明には第三者による再現が必要だが、成果の正しさを一定程度裏付けた形だ。」

と報じていた。


あとは、記事にもあるように、第三者の研究者や機関が「再現」できれば、「世紀の大発見」がようやく世界から認められることになる。


それにしても、小保方さんの「STAP細胞」の論文には、各疑惑が残ったことも事実である。

具体的には、

◇異なる実験で作ったはずのマウス胎児の画像2点が酷似疑惑

→共著者の山梨大の若山照彦教授は、不作為の単純ミスと主張

◇論文の無断引用(コピペ)疑惑

◇古い実験機材の使用疑惑

→ライカ社製の蛍光顕微鏡とフォトメトリクス社製のCCDカメラは1990年代後半の器具で今では現場でほとんど使用されていないため、「ホントに実験したの?」という声が上がっている

などである。


おそらく、この論文のまとめ役でもある小保方晴子ユニットリーダーのチェックミスが主な原因で、「STAP細胞」そのものの存在が否定されるものではないと思うが、世界中から「ケチ」がついてしまったことも事実だ。

ノーベル化学賞受賞者でもある理化学研究所理事長の野依良治氏の「出来るだけ早く調査結果を報告する」に期待したいし、合わせて論文のチェック体制の改善の報告も願いたいものである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ375号より)


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