冬季五輪のソチ五輪も残すところ、あとわずかとなった。
大会前から日本では、一番注目されていたと言っても過言ではない女子フィギュアスケートの浅田真央選手は、結果的には、残念だったが、個人戦2日目のフリースケーティングは、初日に、まさかの16位(55.51点)に沈ずみ、本人はもちろん、日本全体を「えっ?!」という気持ちにさせた状況と一変して、素晴らしい演技だった。
実際、2日目のフリーの得点は、演技した24選手中、金メダルを獲得したソトニコワ選手、銀メダルのキム・ヨナ選手に次ぐ3番目で自己ベスト(142.71点)。
ショートとフリーの得点を合わせると「198.22点」であり、総合順位も6位になった。
それにしても、今回の女子フィギュアは、ハイレベルな争いとなった。
得点的にも、上位5人が200点を超えており、おおくの選手が自己ベストを更新。
グランプリシリーズでは、180点台でも優勝していた大会も多かったから、レベルを上げ、安定させ、ピークを合わせることができた選手が多かったのだろう。
さて、現在(日本時間の2014年2月21日に早朝)時点で、日本が獲得したメダル数は合計8個。
前回バンクーバー五輪では5個だったので、数の上では、前回を上回っている。
内訳は、
≪ソチ五輪≫
◇男子フィギュアスケート 金1
◇男子ジャンプ・ノルディック複合 銀2、銅1
◇スノーボード男子ハーフパイプ・女子大回転 銀2、銅1
◇スキー女子ハーフパイプ 銅1
≪バンクーバー五輪≫
◇女子フィギュアスケート 銀1
◇男子フィギュアスケート 銅1
◇スピードスケート 銀2、銅1
上記から見てわかるように、前回と今回の特徴の違いは、
◇お家芸といわれる「スピードスケート」のメダルがゼロ
◇これまでメダルを獲得したことのない種目でのメダルが増えた
ということになるだろう。
それにしても、「スピードスケート」は、日本選手団は、頑張ったが、結果からすると大惨敗。
この結果は、下馬評の段階で、そうであったのなら、「仕方がない結果」であるが、例えば、男子500mや女子1000mは、下馬評では「メダルが取れそう」の予想があっただけに残念だ。
2月21日付の日刊ゲンダイによると、この「スケートの大惨敗」は、「情報収集を誤ったこと」だという。
事前の情報では、ソチのスケートリンクは「長野五輪のスケートリンクに近く、スピードが出るので日本人には有利」との情報だった。
しかし、実際には「軟らかいリンク」(高速リンクではない)。
つまり、リンクが軟らかければ、パワーが必要で、体力的に劣る日本人選手には不利に働き、欧州勢には有利に働く。
実際、前回バンクーバーでは3個のメダルを獲得しているが、バンクーバーのリンクは、いわゆる高速リンクである。
結果的には、オランダ勢が4種目で「表彰台独占」という圧勝。
ソチのリンクを作ったのは、ロシアの五輪であるが、技術者はスケート王国オランダの職人だという。
この情報を日本は、大会が直前まで入手していなかったという。
「オリンピックの勝敗は、選手の出来不出来だけでなく、情報戦で決まる」と言われている。
日本のスピードスケート界は、外国人コーチを招くこともせず、日本選手団といっても、練習も、食事も所属チームごとで、閉鎖的な側面が多いらしい。
リンクの特徴や職人はどこの国の人か、など情報収集段階で、日本のこの結果は見えていたと言えるのかもしれない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ373号より)
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