かつて勤務していた会社の先輩が独立した。
独立について、先輩は、「新たな道を歩むにあたり、正直、不安だらけです」と発言したら、それを聞いた関係者の人が「珍しく弱気ですね」と反応していました。
しかし、先輩曰く、
『経営で大切なことは、まず、悲観的に考えることです。
不安を増大させると、対策を一生懸命考える。
対策を決めると、あとは絶対成功するという楽観的なスタンスで突き進むものです。
社員がいる会社では、経営者は不安をあまり口にしない方がよいですね。
でも、1人会社ですから・・・。』
と答えていました。
この考え方は、私も強く同意します。
ビジネスでも、日常的なこれから取組む新たな出来事でも、単に楽天的になるのは「お気楽主義」過ぎです。
もちろん、「お気楽主義(楽観主義)」は、「変に力まない」、「肩の力を抜いて取組めるので実力が発揮できる」、「精神衛生上もよろしい」・・・などの効用もありますが、冷静に捉えると、完全に「無手勝流」(自分で勝手にきめた流儀。自分勝手にやること)で、戦略ゼロ。
つまり「根拠のない自信」になってしまいます。
したがって、リスクや不安材料を一生懸命並べてみる。
そして、そのひとつひとつの解決策を考える。
解決できない点は、全体のバランス上、致命的な問題となってしまうのか、そうでないかを考え、致命的でない場合は、そのリスクを最初から受け入れた上での、成功の為の方法と具体的なステップを計画するわけです。
この辺りまで分析し、認識した上での計画ができたら、あとは「事前にやるだけのことはやった、あとは頑張るだけ」と楽観的に捉え、スタッフがいれば、計画を示した上で「信じてオレについてこい」というスタンスでいいのです。
「成功のための道筋はできた、あとは頑張るだけ」という段階で、トップやリーダーが不安を口にしていては、確かに、部下はもっと不安になって良くないです。
ただ、そこに至るまでの最初の段階では、「ネガティブに捉える事」がビジネスをはじめとしたプロジェクトを成功させる重要かつ大切な考え方なのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ340号より)
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