2014115日に放送されたTBS『奥様はモンスター2』の収録中(19日)に、出演していたデヴィ夫人が、共演した33歳の一般女性の顔面を3回、平手打ちをしたとして騒動になっている。


騒動が大きくなったのは、この一般女性が、警察に被害届を提出し、受理した警視庁は、暴行容疑で捜査を始めたからだ。


どうやら、この番組は制作を外部委託しているようで、TBSは「調査中」として、現在のところ、まだ、正式なコメントを出していない。


それにしても、「顔面を平手打ち」という行為だけを捉えれば、確かに暴行容疑で被害届を女性が警察に届けるのは当然である。

しかし、客観的に捉えて、責任は、番組制作サイドにある。


各メディアの報道によれば、出演した一般女性は「嫌な女性をより演じて」と制作スタッフから指示されたという。

つまり、「奥様はモンスター2」自体が「バラエティ番組」なので、一般のシロウトを出演させているといっても「実態の奥様よりも過剰な演出」があったわけだ。


したがって、制作サイドとしては、「一般女性が嫌な女性を演じた場合のリスク」を想定していなければ問題である。


リスクとしては、例えば、

◇デヴィ夫人などご意見番役タレントから酷い暴言等中傷される

◇デヴィ夫人などご意見番役タレントからビンタなど暴行を受ける

◇放送後に、一般女性が世間から中傷される

◇放送後に、ネット住民が一般女性の身元を明らかにして関係者に影響が及ぶ

などである。


上記であげたようなことが発生した場合、番組サイドとしては、どのように責任を取るのか、おそらく対処方法など手順は決めていなかったと思う。

リスク想定とその手順が決めていなかったのであれば、番組制作サイドとしては、一般人をテレビに出している以上、「無責任」と言わざるを得ない。


わたしは、騒動となった渦中のデヴィ夫人が気の毒でならない。

おそらく、一般女性は誰かに入れ知恵されて、警察に被害届を出したものと思われるが、このような演出をしていた以上、一般女性が「まさか殴られるなんて、酷いじゃないですか」と苦情をいうべき窓口は、まずは、番組制作サイドである。

そこで、らちが明かなければ、警察へ被害届と言う手順であろう。


番組制作が外部委託であるとしたなら、TBSの外部委託先の選定、番組制作方針、外部制作先の管理手順といった部分も見直しの余地があるであろう。


それにしても、相変わらず、テレビ番組とは、視聴率ありきの体質で、リスクの想定と発生時の責任や対処手順については、決められてないマネジメントシステムとしては脆弱なんだな、と思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ369号より)


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