2014120日付の毎日新聞によると、

『両国国技館で行われた大相撲初場所9日目。時天空が4日目の佐田の富士戦に続き、相手のまわしが緩んでの「まわし待った」に見舞われた。』

という。


記事によると、
◇時天空が双差しから両まわしを引き、翔天狼が腕をきめて対抗すると、結び目が緩んだ

◇幕内格行司の木村寿之介が結び直して再開した

◇再び同じ体勢で結び目がほどけかけ、2回目の「待った」になった

◇本来は両力士が組み手を変えず、そのままの姿勢で待たねばならないが、2回とも両者が完全に体を離しての再開した

◇木村寿之介によると「結び直すのに、時天空の右手が邪魔だった。右手を離すように指示したが、体ごと離れた」という

という。


115日の初場所4日目にも時天空は、佐田の富士戦で、対戦相手の「まわし待った」に見舞われている。

その時の攻めも「もろ差し」だったが、もろ差しは、まわしが弛みやすい。

しかし、同じ場所で対戦相手のまわしが弛むとなると、これは、まわしの締め方自体に問題があるのだろう。


整理すると、この取組みから、力士に対して改善点は「2点」ある。

それは、

◇まわしの締め方

◇「待った」から「再開」までの態勢

である。


まわしの締め方に関しては、審判部長の元関脇多賀竜の鏡山親方から「力士各位」として、「廻しは、ほどけない様にしっかり締めること」とお達しが出ている。

「まわし」は確かにゆるく締めれば、たるむから、相手にまわしを取られても、力が入らないメリットがある。

余談であるが、元横綱千代の富士は、まわしに指を入れられないように、めちゃめちゃきつく締めていて、注意されたことがあったと思うが、今の流れは、逆なのだろう。


「大相撲は神事であって、スポーツではない」という人もいるので何とも言えないが、「まわしの締め方基準(とその測定方法と基準)」について、決めるべきだと思う。


2点目の問題点である「待ったから再開までの態勢」であるが、正直、わたしもユーチューブで「まわし待った」の動画を見たが、幼少の頃からの相撲ファンとしては、酷すぎると思った。

「酷すぎる」のは「態勢がまったの前と後じゃ全然違うじゃん」である。


担当した行事がおっしゃるように、「まわしを結び直すのに手がじゃまだった」と言うのであれば、「態勢はそのままで、手だけまわしから離せば済む」話しだ。

「態勢はそのままで」と言わなかった行事が悪いのか、それとも「まったから再開までの態勢について」の力士教育が不十分なのか、いずれにせよ、問題である。


大昔の記憶では、まったが行事から掛かると、力士は、態勢はそのままで、仮に行事から「結び目を直すのに手や腕が邪魔」であれば、行事に確認しながら、手を離し、再開する時も、行事や審判が確認しながら、再現フイルムや巻き戻しフイルムのように、寸分違わぬ態勢になり、その姿に観客も沸いたものである。


今回は「まわしの締め方」についてのみ(正確には、“土俵上では、お互い合わせて礼をすること”という注意事項も出されている)注意指示が出ているが、大相撲ファンからすれば、「まったから再開までの態勢」についても、もっと改善して欲しいものである。


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