2014116日付の日刊スポーツによると、

『熊本市の慈恵病院は、116日に、芦田愛菜さん主演で15日にスタートした日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない 」(水曜午後10時)について、「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与え、人権侵害だ」

として放送中止を申し入れると会見で明らかにしたという。


記事によると、


◇慈恵病院は、親が育てられない子供を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置している国内唯一の病院


◇芦田演じる赤ちゃんポストに預けられた子供が「ポスト」と呼ばれるなど、同院は「精神的な虐待、人権侵害にあたる」と批判


◇養護施設の描き方も、「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘


◇慈恵病院は、近く放送中止の要請と制作経緯の説明を求める


という。


このドラマは、名子役として知られる芦田愛菜さんと、NHK大河ドラマ「八重の桜」で注目を集めた人気子役、鈴木梨央さんの共演が放送前から話題となっていたので、わたしも、第1回放送をリアルタイムで視聴しました。


番組案内では、この作品は、

「児童養護施設で暮らす子供たちが、彼らを見守る大人たちの中で母親の愛を求めて生きていく姿を描く・・・」となっていたので、個人的には、視聴者の注目を浴びそうな過激なセリフまわしは、ある程度、仕方ないのかな、と「現実の児童施設はこんなじゃないよな」とあくまでも「フィクションの世界の話」として、違和感を持たずに見ることができました。


しかし、記事にもあるように、やはり、ドラマの内容にクレームが出ましたか、と思いました。

やはり、現実的に日本で「赤ちゃんポスト」を設置している病院が、唯一、慈恵病院だけに、視聴者からすれば「明らかに慈恵病院がモデルになっている」と想像できる。

だから、慈恵病院が「偏見や誤解を生む」と主張するのは当然であろう。


つまり、いくら、日本テレビ側が、コメントとして、

『このドラマでは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から『愛情とは何か』をいうことを描く趣旨のもと、子供たちを愛する思いも真摯に描いていきたいと思っております。是非、最後までご覧いただきたいと思います。』

と言ったところで、現実と乖離した内容や演出であれば、「制作意図をきちんと説明せよ」と慈恵病院が放送中止を求める経緯は理解できる。


このドラマの賛否は別にして、わたしは、

◇このドラマのスポンサーの反応

◇日本テレビのドラマ制作手順

に関心がある。


前者については、ドラマ放送前に、スポンサーにドラマの内容や演出意図について了解を得ていたのか、や、慈恵病院からのクレーム発生後、スポンサーはどのような反応を示すのだろうと思う。

ネットで情報が拡散する時代だけに、番組に対する批判的注目が高まれば、スポンサーは企業イメージを重視するに違いない。


また、後者については、明かに架空話ではなく、第三者に「モデルはここだ」と特定されるような作品をドラマ制作する場合、関係者にどの程度、コミュニケーションを図り、理解を得る手順になっていたのだろう、という疑問である。


日本テレビ側が主張するように「最後まで見て判断しろ」というのは、あくまでも「作り手目線過ぎる」し、ある意味、おごりであると思う。

映画のように「2時間程度で全てが分かる」のであれば別であるが、テレビドラマの場合約3ヶ月に亘って10話程度放送されるわけで、少なくとも「関連性の強い団体」には、制作意図を事前説明しておかなければ、騒動になること必至である。


もちろん、日本テレビとしては「こうした騒動」を予測して、ある意味「炎上商法」をする意図があったのであれば別であるが、スポンサーによってドラマが制作される以上、世論によっては、番組の打ち切りや制作側の意図を途中から捻じ曲げなければドラマの放送ができない事態になりかねない。


私が思うに、日本テレビ側が、

◇関連団体へのドラマ制作の事前説明はフィクションにおいては必要ない

◇もともと騒動になることを想定した「炎上商法」を意図したやり口

であれば、放送局が「社会の公器」であるという観点より、コンプライアンス的に会社の姿勢が問われるお行儀の悪い手法であると思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ368号より)


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