201419日付のスポーツ報知によれば、

1989年のプロ野球日本シリーズで、「巨人はロッテより弱い」という趣旨の発言をした元近鉄の加藤哲郎氏(49)と、元巨人の駒田徳広氏(51)が、(20141月)11日放送のテレビ朝日「お願い!ランキングGOLD 特別編 大きなお世話TV」(18時56分)で、騒動の真相を初めて明らかにする』

という。


30代後半以上の野球好きの人なら、この出来事は鮮明に覚えいるだろう。

この年の日本シリーズは、近鉄が巨人に3連勝し、近鉄球団初の日本一目前だったのだ。

また、巨人ファンも含めてプロ野球ファンのだれしも、「今年の日本一は近鉄だな」と思っていた。


しかし、3戦目に先発して勝利投手となった当時25歳の近鉄の加藤哲郎投手が「巨人はロッテより弱い」とインタビューで答えたことになって、翌日のスポーツ紙の一面を飾ったのだ。

この報道を見た巨人打線は、4戦以降奮起し、最終第7戦で再び先発した加藤投手から、先制弾を放った駒田選手は塁上で「バ~カ!!」と叫んだシーンが伝説となり、巨人の「奇跡の3連敗後の4連勝」での日本一となったのだ。


しかし、この話には後日談があり、加藤投手によれば、

報知新聞 (現スポーツ報知)の近鉄担当記者に「(巨人は)ロッテより弱いんちゃうの?」と振られ、「あれだけ、ええピッチャーおったら(リーグ)優勝するで。でも打線はアカンなぁ」と答えた。すると、後半部分だけが、「巨人はロッテより弱い」という話にすり替えられた』

と主張しているのだ。


つまり、加藤投手の後日談によれば「巨人はロッテより弱い」とは発言しておらず、担当記者が脚色した言葉が一面に踊り、世間を騒然とさせたのだ。

話は飛ぶが、ノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作首相が、記者会見でテレビカメラのみを残し、新聞記者を退席させた気持ちが、加藤氏の話からもよくわかる。

私たちは、メディアからの2次情報で経済や政治、社会、スポーツ、芸能について知り、ものごとを判断するが、「ことば」は「本人が話した内容そのまま」なのか「談話を元に編集や脚色されたもの」なのか識別してものごとを判断しなければ、真実と違った評価を下してしまう可能性があるのだ。


しかし、加藤投手は、この「ねつ造的セリフ」事件を恨んでいないという。

それは、加藤投手は、肩の故障もあり、1995年に引退するまでに結局、プロ野球では17勝しかあげられなかった。(1989年は7勝)

けれども、引退後にテレビの解説者の仕事が回ってきたり、その後の仕事にも「あの時の・・・」と相手に覚えてもらえ、メリットがあったという。


わたしたちの基本思考としては「メディア情報を事実か編集か識別して理解する習慣」が大事であるが、記事にされる当事者にとっては、良い方にも悪い方にもその後の人生が転ぶ。

だから、有名人にとってメディアは、「持ちつ持たれつの関係」と割り切れるのかもしれない。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ367号より)


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