2013年12月19日、医療法人徳州会から5000万円を受け取った東京都の猪瀬直樹知事が、とうとう辞職を表明した。
2013年12月19日付の毎日新聞によると、猪瀬直樹知事は、
◇説明責任を果たすべく努力してきたが、私に対する疑念を払拭するには至らなかった
◇五輪を成功させるためには都政を停滞させるわけにはいかなかった
◇猪瀬知事は、会見に先立ち、都議会議長に辞職願も提出した
◇5000万円について「生活の不安から借りたもの」と選挙資金であることを改めて否定した
◇「借りるべきではなかった。政治家としてアマチュア
だった」と語った
◇今後は「作家として発信し、恩返ししたい」と述べ、政界から引退する考えも明らかにした
という。
1年前に史上最大の得票数で石原都政を受け継ぎ、10月には2020年東京五輪開催決定でも大活躍しただけに、この「転落劇」は振り返ると、驚くばかりである。
ただ、報道が大きくなったことで、印象先行という感もあるが、世間から「信頼」されなくなったら、政治家としては終わりである。
猪瀬氏の細かい政治や経済に関する信条や発言内容の是非はともかく、個人的には、20数年前にテレビに登場してきた猪瀬氏は「カッコイイ人」だった。
わたしが、はじめて猪瀬氏を知ったのは「朝まで生テレビ」である。
ここでの猪瀬氏は、長野県人特有の理屈っぽさで、理詰めで、議論を展開していた。
当時私は大学生であったが、テレビを通じて、憎たらしいぐらい輝いていて「ムカツクいい方だけど、わかりやすく納得する。すげーなぁ!と、どちらかというとあこがれの対象であった。
そして、道路公団改革の時も、副知事時代の東電問題の時も、若干、パフォーマンスに走っているきらいはあったが、巨大権力に攻撃的に切り込む姿がカッコよかった。
しかし、5000万円受領問題が発覚して以来、都議会の委員会や記者会見で釈明する姿は、今までの活躍ぶりとは別人とも言えるほど、わかり難い説明で、痛々しかった。
一般的に、猪瀬氏は「攻撃に強かったが防御に弱かった人」と言えるのかもしれない。
「打たれ弱い人」は、「精神的な打たれ弱さを隠すために攻撃的な性格や感情が表に出る」面があるので、もしかしたら、猪瀬氏の鋭いツッコミや攻撃的な発言は、精神的な弱さを隠していたのかもしれない。
猪瀬氏は、自らも「政治家としてはアマチュアだった」と発言したように、例えば、石原前東京都知事のように強力なトップの参謀として、わーわー発言する立場が向いていたのかもしれない。
また、作家として見ているものに「憎たらしいけど、この主張分かりやすいな」と思わせる討論する姿を見せて欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ364号より)
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