俳優の福山雅治さんが初の父親役を演じて話題となっている映画「そして父になる」を地でいくようなニュースは、衝撃的でした。
2013年11月27日付の毎日新聞が、「東京都墨田区の病院で60年前(昭和28年3月30日)、出生直後に別の新生児と取り違えられ、東京地裁で病院側の賠償責任を認める判決を勝ち取った都内の男性」のニュースを報じていました。
ご存知の方も多いニュースですが、記事によると、
◇男性は1953年3月に出生
◇13分後に生まれた別の新生児と、産湯につかった後に取り違えられ、実母とは違う女性の元に渡された
◇育った家庭では、2歳の時に戸籍上の父親が死去。育ての母親は生活保護を受けながら、男性を含む3人の子を育てた
◇6畳アパートで家電製品一つない生活だった
◇男性は、中学卒業と同時に町工場に就職。自費で定時制の工業高校に通い、今はトラック運転手として働いている
◇取り違えられたもう一方の新生児は、4人兄弟の「長男」として育ち、不動産会社を経営している
◇実の弟3人は大学卒業後、上場企業に就職した
◇兄弟で「長男」だけ容姿が異なることから、3人の弟が2009年、検査会社にDNA型鑑定を依頼し、血縁関係がないことが確認された
◇その直後から実兄捜しが始まり、病院の記録を基に11年、男性を捜し当てた
◇今は実の弟と月に1度飲みに行き、育った家庭の兄の介護をする日々
◇実の両親との再会はかなわなかった
という話である。
裁判では、取り違いをした病院に3600万円の損害賠償を命じたという。
医療過誤に関する時効成立は10年と言うから、法律家の観点でいうと「損害賠償命令が出たこと」自体を評価するむきもある。
しかし、一般的な国民感情からすると「3600万円は安すぎる」と思う。
今回の一連の報道で感じたのは、「性格は、後天的な部分よりもって生まれた要素が大きい」と言うことである。
「容姿」や「肉体的特性」に関しては、私たちは、経験則上、「父親と同じ目をしている」とか「指の形が母親と一緒」、「耳垢が父親も湿っている」、「母親の家系がガン家系で本人もガンになった」といったことで「受け継がれるもの」と知っている。
しかし、「性格」については、「後天的に育った環境で形成される要素が強い」と私は思っていたが、「容姿や肉体的特性」のように「生まれつき」の部分が多いのかもしれない。
例えば、記者会見を行った男性の性格は負けず嫌いで、この性格は、育ての親にはなく、産みの母親の性格そのものだったそうだ。
この取り違い事件の背景には、この昭和20年代後半からの「急激な病院分娩の増加」により「新生児の識別手順の確立」ができていなかったことがあるらしい。
ちなみに、わたしは、「総合病院」や「産婦人科医院」ではなく「助産師院」で産まれ、母親、わたし、妹はともに同じ産婆さん(当時は助産婦)から取り上げられた。
いまどきの病院では、産まれるとすぐに足型と産まれた瞬間の写真をプレゼントされるという。
サービスの質も内容も昔に比べて向上したなぁ、と思う。
取り間違えられた男性の弟が「あと20年は生きられるから、その間に今までの分を取り戻しましょう」と言ったという。
男性が心から笑って弟たちと温泉に行って過ごせる日を祈りたい。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ361号より)
このコラムはメルマガで配信させていただきましたが、読者の方から、お便りをいただきました。
その読者の方のお母さまは幼いころ、養女として生まれた家を出たそうです。
産みの親の家庭は高貴で厳格なご家庭で、文豪が出入りされるような文化的にも高い家柄だったそうです。
しかし、そのお母さまは、韓流映画を見て涙を流し、ワイドショーが大好きな明るい女性。
つまり、子供たちは、「全く似ていないよね」と。
「氏より育ちだね」と家族で話していらっしゃったそうです。
正確には、後天的に身に付く部分と先天的な部分があるのかもしれません。
お便りいただいたKさん、ありがとうございました。
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