先日、FMラジオ番組の出演させていただいた時のこと。

担当DJから「経営コンサルタントのお仕事をリスナーに紹介してください」という流れになった。

私の出演時間は約30分あったが、リスナーにわかりやすく伝えなければ、番組を変えられてしまう。

そこで、「こうしなさい、あーしなさいと指導する」のではなく「筋道を立ててものごとを考えることで、自ら問題点に気づき、自主的な行動を促すお手伝いをする仕事です」というような説明をさせていただいた。


後日、番組を聞いていたプライベートの友人に聞くと「そういう仕事をしてたんですね。やっと、何となくわかったよ」と言われたので、60点ぐらいの出来栄えだったのかな、と思う。

その友人は、「具体的には、どんなセミナーとかやってるの?ラジオでいってた“気づきプロデューサー”って何?」と聞いてきたので、「ファシリテーション」の話をした。


ご存知の方も多いと思うが、『ファシリテーション』とは、

「会議やミーティングにおいて、参加者のコンセンサスを得ながら、参加者全員が協働して意見を出し、出された意見を討議し、建設的に討議のプロセスを管理して、意思決定や問題解決を円滑に行うこと」

である。


具体的なファシリテーションの進め方は、割愛するが、『してはいけないこと』がある。

それは、

◇終始否定的な態度を取る

◇役職上位者が部下を恫喝する

◇同じことを何回も言う

◇主題と関係のない無駄話を延々とする

◇人の発言の揚げ足を取る

◇意見に対してでなく、人格に対して攻撃する

◇人の話を最後まで聞かないで途中で割り込む

◇時間を気にせず、自分の意見を冗長に話す

◇上司と部下の関係を持ち込む

◇意見を述べず全く無関心な態度を取る

◇合意が得られたことを次の過程でまぜ返す

といったことである。


ここに挙げたようなことを守らないと、会議やミーティングを通じた問題解決は効果的に実施できない。

つまり、「意見を上げてもどうせ否定されるんでしょ、だったら指示されたことをやるだけの方がマシだね。その方が失敗しても責任を負わないし」というような発想を生むことになる。

これでは、「自ら問題に気づく」、「自律して問題を解決する」といった組織にしていくことは、まず不可能である。

「気づきプロデューサー」とは、こうした場や組織風土を作り出すお手伝いをする「お仕事」なのだ。


友人との会話では、ここまで具体的な話はしなかったが『やっと「気づきプロデューサー」の意味がわかったよ』(私が名刺に書いている自分の仕事を表した愛称)と言っていただくことができた。

そういえば、「気づきプロデューサー」という愛称は、わたしが独立した2004年から使っている。

ただ、「インターネットで検索」すると、他の方でも、名乗っている方がいらっしゃる。

おそらく、想いは同じだと思うので、いつか、対談してみたいと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ356号より)


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