2013年9月27日付の産経新聞によると、
「26日の夜の東京発広島行きの東海道・山陽新幹線「のぞみ129号」の列車内で、乗客が現金を盗まれる窃盗事件が発生し、広島県警が窃盗犯の逃走を防ぐため、終着の広島駅で降車ドアを開けずに列車を“封鎖”して捜査。乗客約310人が30分間、車内で足止めされるトラブルがあった。」
という。
この新幹線内の窃盗事件の逮捕容疑は、「福山-広島駅間を走行中の129号内で、指定席で仮眠していた会社員の男性(42)が座席のテーブルに置いていたビジネスバッグから、現金約4万円や運転免許証などが入った財布を盗んだ」ということらしい。
記事で掲載されている情報以外は不明であるが、興味深いのは、
◇列車内をうろついたり周囲の様子をうかがったりする容疑者を不審に思った乗客が車掌に連絡したこと
◇車掌が広島駅に警察官を手配し、通報のあった不審者を警察が確保したことた
である。
つまり、この「窃盗事件」の逮捕劇は、「乗客からの通報」と「警察の迅速な対応」で成り立っている。
イメージ的には、警察は「被害者からの被害が出ていないのに動けない」という立場だと思うが、おそらく、記事を読む限り、第一報は「不審者がいる」がスタートで「財布が盗まれた」という被害が(おそらく車掌に)届けられたのは、第二報であろう。
あくまでも想像であるが、この窃盗事件が早々に解決したのは、乗客、車掌、広島東署の連携がうまく行ったからだろう。
変な話、「列車内を封鎖し、乗客を30分足止め」にしたのだから、仮に「証拠が出てこない」という事態になったら、責任問題になる。
結果的には、「30分間の封鎖」により、列車内のゴミ箱に捨てられていた財布などを発見して、事件は幕を閉じた。
ただ、おそらく、
◇他にも複数の乗客が同様の手口で窃盗被害に遭っていたこと
◇のぞみ129号は広島駅着の最終列車であったこと
が思い切った「封鎖」という手法に繋がったのだろう。
関係者の連携プレイに拍手を送りたい。
話は変わりますが、むかし(もう20年以上前のことです)、夜行列車で移動している時に、わたしも財布をすられそうになったことがある。
よく、車内放送で「置き引きに注意ください」「傘のお忘れ物が増えております。ご注意ください」という案内がよく流れ、なんとなく、聞き流してしまう放送であるが、乗客の少ない時間帯の列車において「窃盗犯は意外と近くに潜んでいる」可能性が高いので、注意したいものです。
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