心理学者の植木理恵さんによると、女性は「心的事象」を信じやすく、男性は「客観的事象」を信じやすいという傾向があるそうだ。

また、女性は「曖昧な表現」を信じ、男性は「断定的な表現」を信じる傾向にあると言う。


そうう言われれば、確かにそうで、男性は、客観的な事実を並べ、理詰めで説明すれば「なるほど」と信じてくれるが、女性は、「自分の心の中で思っていることが事実」なので、いくら、客観的な論証を並べても、「え~、そうなの??」という顔をしている。


また、例えば、「会社を辞めたい」と彼女から相談された時に、もし、彼女の話に「矛盾している」「つじつまが合わない」「弱音を吐いているだけじゃないのか」と彼氏は思っても「これは彼女にとっては、心的事実なんだな」と認めることが大事で「客観的な指摘」をしてはならないのだそうです。


したがって、「どうして?」「なぜそう思うの?」という「詰問調の質問」は絶対にダメだそうです。

その理由は、当事者である自分自身でも、

「論理的な筋道なんか、自分でもよく分からないけど、辞めたいの」

という状態で、誰か(彼氏)にこの状況をしゃべりたいだけなのだ。

だから、論理的に「なぜ、なぜ」と追及していくと、「説明するのが面倒くさい」→「もういいや」となってしまうらしいです。


また、例えば、「浮気の疑い」を持たれた時も、男性は「潔く白状して謝ろう」と考え、「浮気しましたごめんなさい」といいたくなる。

しかし、「浮気なんかしていないよ」と言われた方が女性の立場としては、信じられるのだという。

つまり、女性に対しては「浮気を断定的に認めること」は、関係を悪化させたくなかったらしてはいけないというのだ。


そういえば、かつて、おしどり夫婦と言われた俳優の大鶴義丹さんと歌手のマルシアさんが離婚した時も、大鶴さんが記者会見で記者から「浮気疑惑を指摘」され、あっさり「妻がいない時に自宅に女性を入れました、まーちゃん(マルシア)ごめん、帰ってきて」とカメラの前で訴えていた。

しかし、マルシアさんからすれば、これが「離婚決意のひとこと」だったらしい。

つまり、心理学的には、大鶴さんは「女性を家に入れた?そんなのある訳ないでしょ、人違いですよ」とか「女性ですか?あ~、親戚の女性ですよ」などしらばっくれるのが得策だったようだ。


ビジネスの世界では、相手が男女に関係なく「客観的な事実を並べ、論理的に道筋をつけて白黒つける」ことが基本ではあると思うが、この「男女のものごとの捉え方の違い」を前提として認識しておくことも「効果的なアドバイス」や「その気にさせる」ためには必要なことなのかもしれません。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ336号より)


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