旧聞に属する話で恐縮だが、よみうりテレビ系列の番組「ウェークアップぷらす」の2013年8月10日放送で、「医療費削減についての広島県呉市の取組み」について紹介していた。
番組によると、
◇広島・呉市は人口の約3割が高齢者
◇そのため、増えていく一方の医療費の削減に力を入れている
◇5年前から行われている診療報酬明細書をデータ化し、ジェネリック医薬品に切り替えた場合の患者負担軽減額を通知している
◇対象者の80%位上が切り替えたことで市の国保の薬剤費を約5億円の削減に成功した
◇通院回数の多い患者などの自宅を看護師が訪問し健康状態のチェックなどを行うことで通院回数が減った
◇これらの活動により、医療費の増加率が4%から2%に抑えることに成功した
というのだ。
呉市の人口は、現在、約24万人。
単純計算で、呉市の人口の約500倍が日本の人口だから、
「5億×500⇒2500億円」
つまり、呉市の取組みを全国の自治体が取り入れたら、約2500億円もの医療費が国全体で節約できるのだ。
現在、国の医療費は、約40兆弱だから、2500億円削減なんて微々たるもの、と言われてしまうかもしれないが、個人的には、抜本的に、国全体で取り組むべだと思う。
この放送日に出演していた医師であり、医療ジャーナリストの森田豊氏は、
「日本は病気になってからお金をかけるが、欧米は予防にお金をかけている。そちらの方が医療費の削減には抜本的に効果があると思う」
と語っていたが、私は、この考え方にも賛成である。
森田氏曰く、そのためには、「保険証に全部の情報を書き込む事が大切」だという。
個人情報などプライバシーをどのように守っていくのかが、問題となりそうであるが、今後の日本社会は、
◇マイナンバー制度
◇レセプトの電子化、オンライン化
◇保険証のICカード化
と行ったことが進んでいくことが決まっているので、「私たち自らの保険証にカルテ(データ)が蓄積され、受診した医療機関がその情報に書き足していく」というスタイルになるのでしょう。
その場合、医療機関は、その人が、どのような薬を服用し、受診回数や頻度がわかるので、適切な診断やアドバイスが可能になる。
そして、医療機関も医療機関として適切な診断や処方をしていたのか、第3者機関がチェックすることが可能となる。
それにしても、まずは、各自治体が「呉方式」を学び、導入推進していくことが重要なのであろう。
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