2013年8月21日(現地時間)に行われたブルージェイズ戦(川崎宗則選手が出場)で、ヤンキースのイチロー外野手(39)が、「日米通算4000安打」(日本=1278本、米国=2722本)を達成した。
各メディアの報道によると、大リーグで4000安打以上を記録しているのは
◇4256安打のピート・ローズ
◇4191安打のタイ・カッブ
の2人だけである
4000本安打は、日本のプロ野球と大リーグの合計本数なので、それぞれの「リーグ記録」として捉えれば、めちゃめちゃスゴイ数字ではない、という厳しい見方をする人もいる。
試合数もプロ野球と大リーグは違うが、しかし、22年目のシーズンでの「4000本安打達成」なので、1年あたりに単純換算すると約182本。
もの凄い数字である。
4000本安打を達成した時のイチロー選手の表情を、わたしは「きっとクールで冷静」と予想していた。
イチロー選手なら、「大リーグ通算では3000本打ってませんから」とか「通算4000本なんて騒いでいるのは日本のマスコミだけですよ」などとコメントするかな、と思ったからだ。
しかし、映像では、眼が潤んだ笑顔で、傍から見ても相当嬉しそうだった。
イチロー選手は、記者会見で
「周りのテンションの高さに驚いた。チームメートやファン、みんながあんなふうに喜んでくれるなんて思わなかったので、半泣きになった。特別な瞬間は、記録ではなく、周りが作ってくれる。区切りの数字は1000本で1回しか来ない。4回重ねられて満足です」
(8月22日付の毎日新聞より)
と語ったそうだ。
やはり、野球人生が残り少なくなり、「区切りの数字を迎えた瞬間は貴重な時間」で「みんなが喜んでくれることの感激」を昔より実感するようになったのかもしれない。
さて、ファンが注目するのは、ピート・ローズ氏の「4256安打」を抜くことができるかどうか、である。
今までのペースなら、2年もかからない数字である。
しかし、ここ2シーズンは、出場試合数も100試合程度で、安打数も100安打(2013年は100安打ペース)程度である。
したがって、仮に、現在の起用のされ方でも「3年」は掛かってしまう。
今年の10月22日で40歳をイチロー選手は迎える。
守備や走塁の力は衰えていないので、なんとか起用され続けて欲しい。
しかし、今シーズンのヤンキースは地区リーグ4位と低迷しており、若手育成の観点から、起用され続ける保証はない。
イチロー選手は「年齢に対する偏見がなければ5000本安打も可能」と主張しているが、ポイントは、今後「ヤンキースで起用されるかどうか」である。
でも、イチロー選手は「世界一になりたい」という夢もあるだろう。
そういう意味では、ヤンキースにいることが夢の達成の可能性は高くなるが、代走や守備固め要員となって、4256安打の突破は厳しいのではないかと思う。
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