「相手のやる気を育む」あるいは「相手の自主的な行動を促す」コミュニケーションは「コーチング」と言われています。


一般的に知られていることですが、「コーチングの基本スキル」は5つあります。

その「5つ」とは、

◇傾聴

コーチは依頼者の話をじっくり聴くこと

◇受容

依頼者のの考えや価値観を受け入れること

(信頼関係が築かれる)

◇質問

依頼者の考えを深めるような質問をすること

(やる気や行動が促される)

◇フィードバック

依頼者には見えていないことをコーチが伝える

(気づきを促す)

◇承認

依頼者を認めること

(人は「認められたい」という欲求がある)

です。


つまり、この5つの要素がうまくかみ合わないと「やる気や自主的な行動」には至らず、当然、「なるほど・・・そうか!」という「気づき」も生まれません。


私はメインの仕事が「企業の経営や業務改善を指導するコンサルタント」なので、自らを「気づきプロデューサー」と名乗り、「指導方針」を「相手がなるほど」と気づき、「組織の自主的な活動に繋げる」こと基本としています。


話は少し逸れますが、そのため、昔からの友人たちからは、たまに揶揄されて、「KYな人」(空気が読めない勘違いしている人)を見かけると「気づきプロデューサーなんだから気づかせてあげなよ!」と言われます。

しかし、「コーチングの基本原則」から考えても、「見ず知らずの人に“なるほど、そっか”と気づかせること」は非常に難しいのです。


「気づかせることが難しい理由」は、「相手との信頼関係が薄い」からです。

私が、仮にメディアで有名な大学教授であるとか、著名なコンサルタントである、というシチュエーションであれば「見ず知らずの人」であっても「信頼関係」が少しはあります。

しかし、いくら「冷静でかつ、温厚なタイプ」であっても「知らない人」から、「いきなり質問されたり、相手が気づかないでいることを伝えられる」としたら、「煩いなぁ、余計なお世話でしょ」と捉えられるのがオチだから「気づき」に繋がらず、当然「はい、そうですね、自らの行動を改めます」とはならないからです。


先日、ある企業で、初対面の方に「コーチングの5原則」(傾聴、受容、質問、フィードバック、承認)をイメージしながら、やり取りをした。

相手も笑顔で接しはじめ、相づちなども出始めたので、「おっ、良好な関係!!」と思っていた。

しかし、最後に「何をすればいいのか、はっきりおっしゃってください!従いますので!!」と言われた時は、内心「がーん」であった。


この状況は「あなたのことを信頼します。だからやるべき事をおっしゃってくださいね」というのが相手の考えていることだろう。

たぶん、「コーチング」ではなく「ティーチング」を目指した指導であれば、「上出来な相手との関係」であろう。

また「法規制」のように「これがルールです。だから良し悪しは別にして順守するしかない」ものは、これでいい。

しかし、仕事のやり方・進め方やビジネスに関する発想は、「自ら納得して自主的な行動に繋がる」ことにならなければ、それ以上の創造も発展もない。


たぶん、この時の相手は、私の立場を「答えを教えてくれる人」という捉え方を当初からしていたのだろう。

相手のイメージしている「前提条件」(例:ティーチングの場なのかコーチングの場なのか)を整理して「認識統一」してから相手と接しないと、「なかなかうまく伝わらないものだな」と実感した出来事でした。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ302号より)


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