2013年8月17日の産経新聞の報道によると、
「福知山花火大会での露店爆発事故の原因は、携行缶から飛び散った霧状や液状のガソリンが、大勢の見物客たちの衣服や体にかかった直後に引火し、負傷者を増やした可能性がある」
という。
(京都府警関係者への取材より)
記事によると、
◇京都府警は負傷者の衣服についた油分などを調査し、被害が拡大した経緯を調べる方針
◇ベビーカステラの露店の男性店主(38)が、エンジンをかけたまま発電機に携行缶から給油しようとした
◇その際に、携行缶の内圧を下げる調節ねじの操作を怠り、ガソリンが漏れ出した可能性がある
◇出火当時、現場に居合わせた人たちは、府警の事情聴取に対し、いずれも「ガソリンが霧状に携行缶から噴き出した」「ピューッと水みたいに飛び出た」などと説
明している
◇府警は、ガソリンは完全に気化した状態ではなく、霧状や液状のものが直接、露店のベビーカステラ焼き器にかかり、引火した可能性があるとみている
◇飛び散ったガソリンは周囲にいた大勢の見物客の衣服や体にも付着し、引火と同時に一気に燃え上がり、負傷者の数を60人にまで増やした可能性がある
という。
当初、報道では「爆発の火元はプロパンガスが原因」との報道もあったが、どうやら、「携行缶のガソリン」が原因のようなのだ。
ガソリンは、気化する。
セルフのガソリンスタンドで、給油口を開けると、シューという音がするが、まさにあれである。
そして、ガソリンは引火性が強い。
つまり、携行缶の中に、満タンに入っていない限り、ふたを一気に開ければ、霧状に噴き出す。
そのため、ガス抜きをするのが本来の携行缶の開け方だ。
また、発電機が動いたままの給油も引火の可能性が高いから避けるべきだ。
ガソリンスタンドでも、給油時に「エンジンを切ってください」と言われるのと同じである。
それから、花火大会を主催した福知山商工会議所の谷村紘一会頭は、当初「露天商が第一にお詫びすべきだ」と謝罪を拒否していたが、翌日は一転して、謝罪会見を行った。
その際に
「本当に予想もしない大変な火災事故。責任はあくまでも出火した露天商にあると考えている」と否定したが、
「道義的、包括的責任はある」
との見解を示した。
また、事前の事故対策として、
◇見物客や露天商に通路をふさがないよう呼びかけて避難路の確保を図った
◇会場に医師1人と看護師3人を待機させたりした
などを挙げて
「最大限の対応はした。過去の経験から火災事故が起こるとの予測はできなかった」
とコメントした。
厳しいようであるが、刑事的な責任は、おそらく携行缶の取り扱いを誤った露天商にあるだろう。
ただし、出店に際して、福知山商工会議所が、「発電機用のガソリンやコンロ用のプロパンガス」について「火災や爆発の想定と対策をきちんと行っていたのか?」と言うことについては、不十分だったと言えるだろう。
福知山商工会議所が挙げている「避難路の確保」「看護師と医師の待機」は、「事故発生時の対策」(火災や爆発、熱中症や火傷、突然気分が悪くなった人など)であって、火災や爆発そのものの想定・対応ではない。
また、この謝罪会見も、「社長限界でしょ」の原則にしたがえば、イマイチであった。
企業では「環境経営」「リスクマネジメント」の概念がどんどん浸透しつつあるが、商工会議所など公益団体系でも、そういった認識の強化は必要だよな、と感じた会見である。
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