2013年8月4日付の毎日新聞に「8月4日午前6時40分ごろに、滋賀県東近江市小脇町の「小脇郷グラウンド」で、自治会の消火訓練中に火の付いたアルコールが飛び散り、近くにいた10人がやけどした(女子小学生2人を含む3人が全身にやけどを負い重症だが、命に別条はない)」事故について報じていた。
記事によると、
◇この日は周辺の10自治会から住民約150人が集まっていた
◇消火訓練の準備のため、重症になった消防団員が鉄製の箱形の容器(縦60センチ、横90センチ、深さ20センチ)にアルコールを入れて火を付けた
◇容器にアルコールをつぎ足そうとしたところ、突然飛び散った
◇当時は子ども20~30人が容器の周りに集まっており、重症の女児2人は容器から数メートルの位置にいた
◇消防団によると、火を付けた団員は「手をかざしたが熱がなかったため、火が消えたと思って再度アルコールを入れた」などと説明している
◇県警近江署は、温まったアルコールに冷たいアルコールが注ぎ込まれたため、爆発のような状態が起きたとみている
という。
つまり、おそらく、この事故は、訓練を指導するはずの消防団員のミスが原因なのである。
アルコールを容器に足す時点で「消防団員は手をかざして火が消えていることを確認」したのであるが、要は、「火は消えていなかった」ために、アルコールを足したことにより、爆発して近くにいた人に火が引火して、やけどになったのである。
この消火訓練は、10年ほど前からは夏休み期間中に、地元の消防団員の指導で、ラジオ体操が終わった後に実施するのが恒例となっていたという。
反省するべき点は、
◇指導する消防団員に求められる力量
◇消火訓練手順の妥当性の確認
である。
消火訓練を指導する消防団員に必要とされる知識や経験が明確にされていたのだろうか?
また、消火訓練中のアルコールを足す手順について、「手をかざす」という行為が「火が消えているか否かの確認手順として適切だったのかどうか」も疑問である。
専門家の話では、このアルコールによる火は、日中では視認しにくいようである。
つまり、陽ざしが明るい時間帯に「手をかざした目視確認」が妥当とは思えない。
また、「もしも」の際の対応手順にも疑問が残る。
今回消火に用いた消火器は、「消防訓練用に用意されていた水消火器だった」という、笑うに笑えない状況。
本来は、消防訓練用の「水消火器」とは別に、今回のような引火事故を想定し、粉末消火器を用意しておくべきであっただろう。
10年程度、この消火訓練は実施されていたと言うが、消火訓練の実施に際し、上記で述べた点や訓練実施後に「今後の消火訓練における改善点や想定されうる事故」について、検証するというプロセスが欠如していたに違いない。
滋賀県警は業務上過失傷害容疑で詳しい出火原因を調べているというが、単に「消火確認が不十分なためアルコールを足したら引火した」という調査結果で終了させ、消防団員の責任問題を等だけでなく、「消防団員の力量や消火訓練プロセス全般」について、問題点や課題を検証して再発防止にあたって欲しいと思う。
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