兵庫県の高砂市が実施している「犬のフン対策」が全国的に注目を浴びている。


ちなみに、日本で飼われている犬は1100万頭にも及ぶと言われている。

この数は、ざっと「現在の日本の10歳以下の子供の数」とほぼ同じだそうだ。


「犬を飼う人の増加」とともに、マナーの悪い飼い主も増えていて、全国各地の問題となっているのは、散歩中に発生する「糞の放置」である。

NHKの情報番組「あさイチ」が飼い主に対して実施したアンケート調査では、

◇「面倒くさい」25

◇「誰も文句は言わない」10

◇「フンに気付かなかった」9

という理由らしい。

ペット好きに言わせれば、犬を飼うことは、精神的な癒しになっているのかもしれないが、そうであれば、社会生活の中での最低限の義務も果たしてほしいわけで、「面倒くさい」とは、飼う資格や自覚に欠けた認識と言わざるを得ない。


ちなみに、大阪の泉佐野市では、20126月に市の条例で、犬の糞を放置した飼い主から罰金をとる制度を制定したという。

そして、犬のフン対策に「特別Gメン」の制度を設けて、糞を回収し始めると、最初は回収したフンが200キロと減ったものの、その後は、逆に2割増えたという。

「誰かが回収してくれるんだから」というモラルの無さの表れだろう。


一方、冒頭に書いたように、高砂市では、ある方法で、「フン害」が半減したという。

その方法は、黄色の紙に黒字で書かれた三角柱のイエローカードである。

そのイエローカードの標語は「飼い主さんフンを放置しないで!」と「監視しています 高砂市」と書いてある。

このイエローカードを「放置されたフンの横に置いておくだけ」なのだ。

犬は自分でフンをしたところを覚えていて同じ所でフンをする習性があり、この習性を利用して飼い主にメッセージを伝える作戦なのだ。

その結果、イエローカード置き、1ヶ月半で放置フンが半減しましたという。

泉佐野市でも「高砂方式」を採用したら、3ヶ月後に「フン害」が半分になったという。


それにしても、犬の飼い主のマナーの悪さは、わたしも、日々、憤りを感じているひとりである。

だいたい、「犬の散歩」というと「優雅な感じ」に聞こえるが、散歩することで「フン」はもちろん、「おしっこ」もしているわけで、私に言わせれば「社会にごみをまき散らしているような行為」である。

「おしっこ」をやたらとさせる飼い主も、もちろんガマンが、フンに関しては、ほとんどの飼い主が、ビニール袋やスコップなど、「散歩中のフンを回収する道具を持たずに散歩させている」人が殆どであり、これは、酷過ぎる。


そして、もっと、酷いのが「放し飼い」である。

飼い主本人からすれば、可愛いワンちゃんではあるが、いくら人通りの少ない時間帯であっても、「リードを外す行為」は完全なマナー違反である。

よく、河川敷で、フリスビーやボールを投げて、取りに活かせる運動をしている例をあちこちで見かけるが、ただちに止めさせて欲しい。


先日、わたしの友人の数々の地方レースで優勝経験がある高速女子ランナーの方が、ジョギング中にリードが外れた北海道犬に追いかけられ、お尻と足を噛まれて救急搬送される「事件」が発生した。

本人いわく「今までの人生で一番叫んだ」という。

この話を聞いて、本当に憤りを感じ、怒りを覚えた。

わたしも、飼い主が犬の散歩中にうっかり目を離したすきに、リードから離された犬にジョギング中、何百メートルも追いまわされ、噛まれた経験がある。

また、リードでつながれている犬にかまれたことも何度もある。


でも、こういうとき、たいていの飼い主は、犬をちゃんと叱れてないんですよね。

こちらに向かって、ヘラヘラしながら「すみませんね~」と言う反応が殆ど。

ブザケルな!!である。

犬なんて、飼い主に媚びることで「生きる道」を選んだ動物であり、そりゃ、自分自身(飼い主)には「従順」だろうけれど、基本的に、他人に対しては獰猛な動物ですからね。

「なぜ、自分目線じゃなくて、他人目線」で犬を管理できないのかな、と思う。


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