現在、アラフォー世代以上の人なら、記憶があると思いますが、1990年に「41歳寿命説」という衝撃的な本が出版され、世間を賑わしました。

この本の作者は、2012524日に88歳で亡くなった、農林水産省出身の官僚で、食生態学者の西丸震哉氏。


当時、わたしは大学生で、昭和34年以降(1959年以降)生まれの人は、41歳までしか生きられないというショッキングな内容に惹かれ、本を買って読んだ記憶があります。


確か、この本では、


◇昭和39年(1964年)開催の東京オリンピックに向けて、日本が高度経済成長期になった


◇高度経済成長に伴い、新幹線、高速道路、高層ビルの建設、電気製品等の開発が進んだことによって人体に影響が出る


◇流通と保管システム改革で日本の伝統的な食文化が崩れた


◇伝統的食文化の崩壊により、添加物や保存料、着色料などを多用したお菓子やインスタント食品が増えた


というような背景から「人間の寿命は縮まり、短命に繋がる」という説が唱えられていました。


西丸氏に対する現在の世間一般の評価は、

◆科学的合理性を持つ仮説ではあるが、オカルト的な話だった

1990年以降、日本人の平均寿命は約4歳延びているから誤りだった

◆少し大げさすぎる本のタイトルだった

といったものが主体でしょう。


ただ、先日、化学分野に明るい仕事仲間と雑談している時に『41歳寿命説は、「寿命」という観点ではオカルト的かもしれないけど、西丸氏が予測したようなことは起きているかもしれないですね』という話になった。


正確なデータに基づかない感覚的な話で恐縮であるが、思いつくままに「高度経済成長前後」の違いを上げてみると、

◇ストレス社会になり精神的に病んでいる人が増えた

◇引きこもりなど人間関係に悩む者が増えた

◇アスベストや電磁波など慢性毒性による患者が増えた

◇アトピーやアレルギーを発症する人が増えた

といったことが言えるだろう。


つまり、高度経済成長による社会の住環境、職場環境、食習慣、生活環境の変化により「短命寿命」には繋がらなかったが「高度経済成長前の時代には殆ど見られなかった病(やまい)は確実に増えている」のだ。


自分自身を振り返れば、効果があったのかなかったのかはわからないが、西丸氏の本を読んだことにより、

◆食品添加物や合成着色料使用の食品には注意しよう

◆石油化学物質を含んだ洗剤や製品の過度な使用には注意しよう

◆子供の成長期における生活環境には注意しよう

といったことを、知らず知らずのうちに、意識しながら生きてきた気がする。

つまり、こういったことに『関心を持ち、意識的に情報を取得してきた』と思うのだ。


「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(洋泉社刊)という著書を2007年に発表した中部大学教授の武田邦彦氏は、現在はバラエティ番組などに多く出演することから、「武田氏の言っていることはマヤカシだ」とか「未来に対して少しオカルト的な予測過ぎる」と非難するむきも多い。

また、科学的根拠薄くや立証が短期的には難しく、結論を出すことが微妙な「占い本」や「スピリチュアル本」も「ホラだ」と一蹴する人も多い。


しかし、こういったいわゆる「オカルト本」を目の前にした時に、私たちは、即断で「一蹴」するのではなく「そこから読み取れる注意ポイント」に目を向け、関心を持つべきなのだろう。

「絶対に正しい」と確立された情報だけを日常的に取得していては、「試験勉強には強い」かもしれないが、変化のある時代に対応したものの見方や考え方はできないのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ325号より)


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