昨日(7/21)の夕方から本日にかけて、テレビでは「選挙特番」が流れ続けていましたので、すっかり、出遅れた感のあるブログですが、一応、「国政選挙の翌日のブログ」なので、感想を残しておきたいと思います。
個人的には、昨年末の衆院選が終わった時点から今日の結果は予想された展開で、その通りになってしまったので、「結果が見えていた」と言う意味では「ツマラン選挙」になってしまいました。
だって、安倍政権がアベノミクスを発表して、平均株価は上がり、景気が上向いている雰囲気作りに政府は成功しました。
来年の消費税8%やその後の10%、原発問題やTPPによる影響、沖縄米軍基地問題、尖閣問題などは議論を避け、国民にできるだけ封印して、安全運転で「今回の参院選」を迎えたわけですから、「与党の勝利&ねじれ解消」は、選挙する前から、すでに見えていたわけです。
でも、ちゃんと、期日前投票はしましたよ。
「選挙速報」は、東京選挙区の行方には興味がありましたが、その他は、ほとんど下馬評通りで大番狂わせもなかったので、いつものように「食いいるようにテレビを見る」ということはなかったですね(笑)
思いつくままに感想をちょこっとずつ。。。
≪ねじれ解消について≫
今回の選挙の焦点が、「政策」でなく「ねじれ解消」ということになり、マスメディアは総じて、この方向(政府=大本営の意向)に乗っかってしまいましたね。
国民の多くも「決められない政治の原因は国会のねじれのせいだ」「ねじれさえ解消されれば安倍政権の実行力がどんどん発揮されて国がよくなる」と勘違いした気がします。
しかし、今回の選挙は「参議院選挙」です。
2院制や参議院の目的を考えれば、「ねじれ」は「決して異常なことではなく健全なこと」なのです。
そもそも論になってしまいますし、私の昔からの持論ですが、参議院が衆議院のように政党色の強い「数の論理」ではおかしいのです。
暴論に聞こえるかもしれませんが、参議院は「無所属議員の集まり」を基本にするべきです。
そして、医療、法律、外交、エネルギー、環境などカテゴリーに強い専門家的国会議員が、衆院が参院へ提出してきた法案のチェック機能を果たすべきと思います。
そうでもしなければ、衆院で決めたことを参院で「丸のみ賛成」となり、まさに「参院は衆院のカーボンコピー」です。
「カーボンコピー」と化すから「参院不要論や一院制論」が出てくるわけです。
≪ネットを活用した選挙≫
山本太郎氏の当選が「ネットを利用した選挙」の代表例だったのでしょう。
通常の候補者は、facebookやブログ、ツイッターで情報発信する程度でしたが、山本氏の場合は、例えば、「一夜にして都内のありとあらゆる掲示板にポスターが貼れる」というように「隠れ運動員」がたくさん誕生しました。
また、国民は、通常の地上波が、NHKを除き、「企業スポンサーによって成り立っている=企業に対して不利益になることは実質的に報じることができない=世の中の真実が報道されていない」ということに気づき、ネットの世界に「真の情報はなんなんだ」と追い求めるようになりました。
山本氏は、今後、ネットを通じて、国会の裏側(というか、事実を伝えるわけだから表側)情報をバンバン発信していくでしょう。
また、無所属議員ではありますが、政策ごとの連携や「質問主意書制度」(議員個人が行うことができる国政調査権)を活用して、どんどん国民が期待することをして欲しい。
山本氏の活動がクローズアップされれば、「参議院の真の意義」も見出されるはずだし、20~30年前の昔の参議院選挙のように「無所属議員がたくさん立候補するあるべき参議院選挙」になるはずである。
≪日本維新の会の橋下徹共同代表の発言≫
「野党はまとまるべきだ」というような橋下共同代表の言葉が憶測を呼んでいる。
わたしは、橋下氏は、単純に「2大政党制が日本の政治のあるべき姿なのであれば、野党がまとまる必要がある」と言っているだけだと思う。
民主党、日本維新の会、みんなの党、生活の党、社民党、新党大地、みどりの風、・・・極論を言えば日本共産党を含めて「まとまるべき」という発想かもしれない。
選挙だけで考えれば、「反自民&公明党票」は、完全に分散してしまった。
各党が独自候補を立てなければ、少なくとも複数区での「自民2議席」は阻止できたはずだ。
東京選挙区が代表的で、5議席のうち3議席も与党になるなんて、ありえない。
共産党だっていまさら「共産国家」を目指しているわけじゃないですしね。
それにしても、投票率は52.61%と戦後3番目の低さであったが、「つぶやき数ダントツのナンバーワン」の山本氏の影響もあり、東京都の投票率は平均を超える53%だったという。
今回の選挙で約3年間は国政選挙が無いと言われている。
月並みであるが、野党の奮起に期待したい。
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