2013710日の毎日新聞に

『真夏日が続くなかで参院選の街頭演説などで配る選挙ビラに、「うちわ」の形をしたものが目につく。ただ、選挙ビラの形状には制限がないものの、総務省は「『うちわ』として配ると違法となる可能性もある』

と言う記事が掲載されていました。


公職選挙法違反の可能性になる理由は、ずばり、『物品の供与』になるかもしれないからだそうだ。

つまり「うちわ」として配ると「物品の供与」になり、選挙ビラとして配れば「広報用」となるという判断なのだそうだ。


屁理屈を言えば、単なる「ビラ」だとしても、紙質がある程度厚ければ、この時期なら「うちわ」として使用する。

つまり、「有権者への利益供与になる明らかに高価なうちわ」でなく「うちわの形をしているが候補者の広報目的がメインのビラ」という位置付けでの配付ならば「選挙管理委員会もまぁ、いいでしょう」という判断になるのでしょう。


ちなみに、記事によると、うちわ型のビラ作成費は、速乾性インキ代、厚手の紙代、丸型の形状などの点から、通常の2倍のコストがかかるという。

また、新人陣営では、ビラを約15万枚印刷すると言うから、相当、コストが掛かる。

しかし「まずは顔を覚えてもらわなければ話にならない」ということなのだろう。

つまり、タレントや著名人といった「最初から顔と名前が一致する人」は、「知名度」と言う点では、ホント、有利だと思う。


かつて、参議院選挙と言えば、東京都知事にもなった放送作家の故「青島幸男」氏が、「参院選を選挙公報だけ」で戦って「選挙にお金をかけない」ことを特徴としていたが、これは「青島幸男氏」という、当時は「誰もが知っている人」だから、できたことであると思う。


それにしても、先日、東京で候補者のポスター掲示板を見たが、議席5に対して20名の立候補者がいる。

しかも、殆どの人が、著名人である。

一方、地方に行くと、わたしは比較的選挙ヲタなので、「いつもの顔ぶれだなぁ」と全国どこの選挙区でもある程度の名前がわかる方である。

しかし、ふつうは、メディアにも登場しない現職議員などが多く、後援会や候補者の関係者でなければ、一般的には「誰も知らない」というケースが多いだろう。

したがって、「人物よりも所属政党や推薦政党で決める」という投票行動になるのだろう。


参院不要論なども飛び出しているが、私個人としては「数の政治」は「参院」には持ち込んで欲しくないと思う。

(個人的には、比例代表制度は衆院だけでよく、参院は全国区と地方区だけでいいと思う)

つまり「脱政党」で、候補者は「党員でないこと」を基本にして欲しい。

要は、政党色を抜きにして、政策や考えが似ている候補者同士が、当選後に「院内会派」を作って国会運営をすればいいと思う。

有権者の「投票行動」も参院選挙に関しては「政党で選ぶ」というよりも「候補者自身の政策理念や人柄」で選ぶべき。

そうでないと、「参院の独自性」なんて出ることはなく、「衆院のカーボンコピー=不要論」が飛び出るのは当然だと思う。

(・・・というか、タレント議員を当選させないようにすること(全国区の廃止)と、参院不要論が出るようにするために選挙制度を衆院に近付けていじってきたような歴史性を感じます)


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