2013年6月27日の産経新聞に「NHKは放送番組や番組名で外国語を使いすぎるのをやめるべきだ-、こんな訴えが名古屋地裁であった」という報道がされていた。
記事によると、訴えの内容は、
◇訴えたのは71歳の男性で、NHKに対し141万円の慰謝料を求めた
(提訴したのは、岐阜県可児市の任意団体「日本語を大切にする会」で世話人を務める高橋鵬二さん)
◇NHKは、外国語を乱用しすぎで内容を理解できず、精神的苦痛を受けた
◇高橋さんは「カタカナで表記すると意味が変わるのか。普遍的な報道に、見栄えや格好良さを求める必要があるのか」と主張
◇訴状では、
『NHKが番組内で「リスク」や「ケア」など、外国語を使わなくても表現できる言葉を多用している』
『番組名にも「BSコンシェルジュ」「ほっとイブニング」など外国語を乱用している』
『視聴者の大部分が理解できる言語で製作されておらず、憲法で保護された知る権利や幸福追求の権利を侵害している』
と主張
◇高橋さんは一昨年末、NHKに公開質問状を提出したが、回答がなかったため、訴訟に踏み切った
といった経緯のようです。
確かに、
◆NHKは国家機関が関与する公共放送で、広範囲で視聴できるため影響力が強い
◆公共性の高いNHKが日本語を軽視する姿勢にも強い疑問を呈している
という主張は一般論としては理解できます。
また「公開質問状に対する回答が無いので裁判に踏み切った」というプロセスもわかります。
ただ、高橋さんが例として挙げたものは、
◇リスク→危険性、不確実性
◇システム→仕組み、体系、制度
◇イブニング→夕方
◇ケア→介護、世話
◇トラブル→問題、事故、支障
◇コンシェルジュ→ホテルの案内係、門番
◇アスリート→運動選手、特に陸上選手
◇ディープ→深い、濃い、奥底のはかりしれない
◇コンプライアンス→法令順守
などであるが、私の感覚だと、まだ日本において「コンシェルジュ」は伝わりにくいかもしれないが、その他の「カタカナ言葉」は一般的だし、むしろ日本語に直した方が分かりにくい気がします。
たぶん、カタカナ言葉の出現は、従来は「日本語になかった外来語」がその始まりですが、今では「日本語がそもそも持つイメージ」では「カバーしきれない言葉を補う表現」として使われてきている気がします。
例えば、
「マネジメントシステム」を訳せば「経営管理の仕組み」
「ケアハウス」を訳せば「老人施設」
「アスリート」を訳せば「運動競技選手」
などは、日本語にしたらかえってイメージが分かりづらい気がします。
ただ、確かに「NHKは受信料を徴収する公共放送」であることを考えれば、「国民へのことばの浸透度」や「ことばの年代別理解度」を調査して、その結果に基づく「カタカナことばの使用基準」を示していく必要はあるのかもしれません。
NHKは「タレント好感度調査」の結果も加味して「紅白出場歌手」を決めるとも言われていますから、「番組プロデューサーの感性」だけではなく「調査結果に基づくカタカナことばの使用基準」といったものは、構築していくべきなのでしょう。
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