珍しく、ある「異業種情報交流会」に参加した時のこと。

参加者の自己紹介の場があり、何人かの方が表現は違うが、私にとって興味深い同じようなことを述べていた。


それは、

「いままで、いろいろな研修会や講習会に参加したが実践で活かされていない。だから、みなさんと知り合って、よい講習会を紹介していただき、また勉強し直したい」

というような発言だ。


その時、私は、にこにこしながら、参加者の「自己紹介挨拶」を聞いて、相槌をうっていた。

しかし、内心は、「それじゃ、講習会オタク」になっちゃうよ、と思ったのだ。


「講習会や研修会」が大好きな人が世の中には結構いる。

勉強熱心でいいことなのだが、そのような方は、「同じような講習会に何度も参加している」のだ。

変な話、私も「講習会講師」をやらせていただくことが多いので、立場的には「何度も参加していただきありがとうございます」だ。


しかし、「実践で使えない→もう一度、講習会に参加してみよう」は、少し間違っている。

もちろん、研修会を受講して、そのまま、実践する機会もなく、何年も経過し、「何を教わったのか、まったく覚えていない」場合は、「再受講」は必要である。

けれども、「こんなことを講習会では教わったよな」の概要がテキストを見直しておおよそ思いだせるようであれば、「再受講」よりも「実社会の中でもっと意識的に実践してみましょう!」を私はおススメしたい。


私は、「ロジカル・シンキング」や「論理的思考法」といった講習会の講師を担当させていただく機会がある。

この時に、受講生にしつこく伝えているのは、「知識を使えるようにするために、どんどん実戦で使ってください!!」である。


具体的には、

◇ニュースを聞く、読む時

◇日常の出来事に接した時

に、「これはどのような構造で成り立っているのだろう」とか「なぜそのような結論になるのだろう」と「ロジカル・シンキングの基本ツールを頭に浮かべながらものごとを意識的に考える訓練をすること」である。


ロジカル・シンキングをする手法は、たくさんあるが、私は、

◇仮説思考

◇ゼロベース思考

◇フレームワーク思考

◇ミッシー

◇ロジックツリー

◇ポジティブ思考

◇置換力

を「ビジネスに役立つ7つの思考」と捉え、それらを意識して「ニュースや日常の出来事を通じて意識的に使うこと」で「ロジカル・シンキングが実践で役立つようになる」と考えている。

つまり、ある程度、基礎的知識を叩き込んだなら、「習うより慣れよ」の精神である。


「思考力」に関する講習会はゴマンとあり、書籍もたくさん出ている。

しかし、ある程度の基礎的知識を学んだなら、それを実践で磨き、使えるようにするには、「日常の出来事やニュース情報について深く考え、そこから学ぶこと」が「思考力を向上させる秘訣」なのである。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ317号より)


【2013年2月14日発売!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
 


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