2013年6月6日付のTBSニュースで、「スウェーデン家具のイケア・ジャパンは、日本で販売した大型のティーカップを自主回収すると発表した」ことを報じていました。
報道によると、
◇対象の商品は「リーダジャンボカップ」
◇このティーカップに、熱い飲み物を入れると突然割れて、やけどをする恐れがある
◇日本国内では、2012年8月から2013年5月までに1393個が販売されている
◇イケア・ジャパンは購入者から返品を受け付け、代金を払い戻す
という。
それにしても、イケアのような大企業で、この手の商品回収という事態に私は驚きである。素人目には、車など、複雑な機構の製品であれば、市場に商品を出す前に数々の設計審査や検証、そして設計の妥当性確認が実施されていても、設計段階では想定や検証がしきれなかった製品が世の中に出回ってしまうケースというのは、「ある話」であろう。
しかし、ティーカップの場合は、基本的な機能が単純である。
つまり、
◇液体(水やお茶など飲み物)を入れても漏れない
◇一般的に使用される温度帯の液体を入れても破損しない
◇液体を入れても容器や取っ手が壊れない
が主たる「持つべき機能」である。
この程度の機能であれば、製品設計の段階で、比較的容易に検証や妥当性確認ができるはずである。
また、設計段階では問題ないとしたら、製品検査の段階で、サンプリング検査を実施すれば、設計通りの製品が納品されているのか、チェックすることも容易である。
イケアは、ただちに、設計プロセス、検査プロセス、購買プロセスの有効性を検証し、世間に公表すべきである。
また、もし、品質マネジメントシステム規格の第三者認証を受けているのであれば、認証機関は、イケアから、今回の背景と各プロセスの有効性について報告を受け、妥当な措置を講じるべきであろう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ336号より)
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