201356日付の読売新聞で「笹子型トンネルのアンカーボルトの接着具合の安全確認は、打音検査では見抜けなかった」という記事を報じていた。


記事によると、


◇国土交通省の調査によると「笹子方式のトンネル」は、国が定めた「打音検査」では安全確認ができない


◇国交省は、全国13か所の同構造のトンネルについて、専用機器でボルトを引っ張って強度を確認する「負荷試験」を追加し、改めて安全確認を行うよう道路管理者に求めた


◇国交省は、再発防止策として、検査項目に「負荷試験」を追加する


というのだ。


それにしても、「大事故が発生してから従来の検査方法は妥当性が無い」とは、お粗末な話である。

なぜ、トンネルの維持管理手順のひとつに「打音検査が安全性確認の検査方法として有効」とされ続けてきたのだろう。

今回の事故は、その打音検査さえ、まともに実施していなかったわけで、道路管理者の責任は重いが、仮に打音検査をしっかりやっていても、安全性確認としては不十分だというのであれば、酷い話で、「なぜ、国交省は、安全管理確認の手法(打音検査)の有効性を事故が起きるまで検証してこなかったのか」については、猛省すべきである。


気になるのは、この結果が、笹子トンネルの事故によりお亡くなりになった方の裁判である。

「打音検査では見抜けなかった」ということであれば、当然、道路管理者の中日本高速道路は、「当時の検査技術では天井板の崩落の可能性は予見できなかった」ということを主張して「免責」を求めてくるだろう。

今後、裁判の行方にも注目していきたい。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ333号より)



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