「正しいことか、間違ったことなのか」あるいは「好きか、嫌いか」は別にして、第2次安倍内閣が発足して、次々と、現状打破するような政策が打ち出されていると国民は感じているでしょう。

例えば、「アベノミクス」といわれる「経済政策」や「憲法改正論議」は、その最たるもので、「決められない政治」といわれた前政権与党下での各内閣と比較すれば、「国家のトップとして自分が首相としてやりたいこと」を意欲的に、どんどん推進している。

その他の「安倍首相の意欲的な政策」のひとつとして、「原子力技術の中東輸出」も今後の日本の「生きていく道」を考える上で、重要な政策と言えるだろう。

安倍首相は、この「原子力技術の中東輸出」に関して、中東に対して、

◇医療技術や食品、食材、インフラなど、生活の質を向上させる分野で、日本は協力すべきである

◇新しいエネルギーとして原子力を強く求められている

◇過酷な原子力事故を経験した日本の水準の高い原子力技術に対する期待は高く、そうした期待に応えていくべきだ

と記者会見で述べたという。

確かに、安倍首相のおっしゃる通りではあります。

ただ、現在の日本では、多くの原子力発電が運転を停止中です。

また、日本においては、原子力に対する国民感情や安全性、あるいはこれからのエネルギーに関する価値観の捉え方から「持続可能な再生可能エネルギー」にシフトチェンジしています。

そんな「日本においては利用され無くなり、否定されつつある技術」が原子力発電をとりまく状況なのに、「中東に輸出」である。

個人的には、原子力発電技術や新幹線技術、または、アニメーション技術などは、日本が長年培ってきた世界に誇れる技術(水準)であると思う。

しかし、原子力発電の世界に関して、こうも「国内政策と海外向け政策が矛盾していていいのだろうか」、と思います。

安倍首相は、この論理的な矛盾をどうやって日本国民や中東各国に説明していくのだろう?

今後の安倍首相の「政策理念」に関する説明責任に注目したいと思う。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ331号より)


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