どこに生息している猿か忘れたが、「椰子の実を、持ちあげた石で叩き割って中身を食べる猿」がいるという。
映像でこの猿が椰子の実を叩き割る映像を見たが、まさに「いぶし銀の職人」といった表情で割っていた。
しかも、驚くことに、この猿は20年ぐらいが寿命らしいが、この「石で椰子の実を割る技術」を身に付けるのに8~10年かかると言う。
つまり、人間に例えると、40歳ぐらいになってようやく立派に椰子の実を割ることができるのだ。
猿は「動物」であるが、ひとつの技術を身に付けるために、こんなにも長い年月を掛けて根気強く頑張れる原動力は何なんだろう?と思う。
話は変わるが、40歳を過ぎてわかったことがある。
それは、世の中にあるたいていの仕事が、そこそこ「一人前」にできるようになるのに、長いものでもせいぜい10年ぐらいである、ということだ。
もちろん、絶えず新しい技術や理論が生まれるから、知識のリニューアルは欠かせない。
しかし、「伝統芸能や職人など究極の超一流」を目指す訳でもない限り、通常の仕事においては、業務効率を上げるためには「スキルのさらなる向上」を目指すよりも、大事なことは「モチベーションを上げること」や「高いレベルでモチベーションを維持すること」だと思う。
変な話、例えば、ちょっとぐらいパソコン操作が早くなっても、仕事の企画力が高くなっても「その仕事に対するモチベーション」や「こだわり」「執着心」というものがないと、まるで仕事がはかどらない。
人生をよく「マラソン」に例えることがあるが、マラソンを走っていて、日本代表クラスの選手が、途中で「疲れた、しんどい」と1時間も歩いてしまえば、普通の市民ランナーなら余裕で抜かすことができる。
要は、速く走っても、休めばどんどん後退していく。
つまり、休むぐらいなら最初から「走り続けられるペース」で走ればよいし、「走り続けてやるぞ」という「やる気」を高めた方が効率はいいのだ。
したがって「芸術作品のように1つ至高のものが出来ればよい」という仕事でない限り、日常業務に例えれば、
◇仕事に対するモチベーションをどのように向上させ、高い位置でどのように維持させるのか
が、組織や個人が、仕事に取組む上でマネジメントすべき重要なことなのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ273号より)
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