201348日は、東京・両国国技館で「ボクシングのWBCトリプル世界タイトルマッチ」が行われた。


行われた「トリプルタイトルマッチ」は、

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

王者ガマリエル・ディアスVS挑戦者三浦隆司戦

WBC世界フライ級タイトルマッチ(セミファイナル)

王者五十嵐俊幸VS挑戦者八重樫東戦

WBC世界バンタム級タイトルマッチ(ファイナル(メインイベント))

王者・山中慎介VS挑戦者マルコム・ツニャカオ戦(同級1位の最強挑戦者)

である。


この「トリプル世界タイトルマッチ」は、試合内容はもちろん、「タイトルマッチに至るまで」の背景が色々な意味で面白かった。


まず、メインイベントの「山中VSツニャカオ戦」であるが、挑戦者のツニャカオ選手は、元WBC世界王者で、現在は「日本のジム所属(真正ジム)」なのだ。

しかも、世界タイトル戦は12年ぶりだという。

「どうして日本のジム所属なの?どうして12年ぶりなの?」と素朴な疑問が一般的には湧くが、どうやら、その理由は「フィリピンのジム所属では世界タイトルマッチを組んでもらえない」と言うことらしい。

そこで日本の興行面を考慮してジムにわざわざ移籍したのだ。

また、「強過ぎる挑戦者」ということも歴代のチャンピオン達から対戦を拒まれ続けてきた理由なのかもしれない。


次に、セミファイナルの「五十嵐VS八重樫戦」であるが、出身地がそれぞれ「秋田と岩手」という東北出身で年齢も1つ違い。

アマチュア時代の大学時代は4度対戦して、いずれも五十嵐選手が勝っている。

また、八重樫選手は、元WBC世界ミニマム級のチャンピオンで、2012年は井岡一翔選手と統一世界選を戦っている。

今回は、なんとミニマム級より2階級上のフライ級(Sフライ級を飛び越えている)でのタイトル挑戦だ。

結果的には、八重樫選手が3-0の判定勝ちで新チャンピオンになったが、日本人の「飛び級での2階級制覇」は珍しいことではないだろうか。


最後に「ガマリエル・ディアスVS三浦隆司戦」であるが、ディアスは今回が初防衛戦で、前回は三浦選手の所属するジム(帝拳)の先輩粟生隆寛選手からタイトルを奪取した。

一方、三浦選手は過去に現在WBAスーパーフェザー級の「無敗王者内山高志選手」に挑戦し、ダウンも奪ったことがあるハードパンチャーである。


試合内容については、この場では書かないが、それにしても、最近は「ダブルあるいはトリプルで開催される世界タイトルマッチ」が増えた。

推測すると、その理由は、

◇世界タイトル戦が増えた

◇ボクシングの「単独興行」が難しくなった

◇ボクシング人気が低下し、観客動員がしにくくなった

◇ボクシング人気が低下し、テレビ中継がされにくくなった(スポンサーが付かない)

といった理由であろう。


一般人が好むスポーツの種類が多様化するのはいいことであるが、「一般ウケ」が低下すると、テレビ中継がしにくくなり、テレビメディアへのそのスポーツの露出が減ると、人気も凋落していく・・・という悪循環である。

野球やサッカーなら中継がされなくても、スポーツニュースで毎日のように取り上げられるので、馴染みもあるが、他のスポーツは、やはり中継が無くなると、本当に関心がある人でないと、なかなか目に触れるる機会が減り、人気低迷となる。


好き嫌いは別にして、一般的に知名度の高い亀田興毅選手の試合ですら、弟の亀田大毅選手のノンタイトル戦などと組み合わせなければ、テレビ中継が難しい時代だ。

経済が低迷しだすと、スポンサー企業や私たち庶民も「ケチる」から、いろんなものごとに活気が無くなるのだな、と思う。


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