ロジカル・シンキングについて、研修会に参加したり、数々の本を読んだ経験がある人に感想を聞くと「難しい」「分かりにくい」「ロジックツリーやMECEを学んだけど実社会で使いこなせない」といった声をよく耳にします。

確かに、研修会や関連図書では、ロジカルシンキングに関する例題がたくさんあり、経験者の多くはそのイメージから「難しかった」となるのでしょう。


しかし、ロジカル・シンキングに関するツールとその使い方を学んだ人は、気持ちを楽にして、日常生活を振り返れば、意外と「論理的にものごとを考えるようになっている」のです。

さらに、「ざっくり」と分析して考えてみると、おそらく「4つの基本思考」でものごとを捉えるときに頭の中を整理しているはずです。


つまり、ロジカル・シンキングする際に「4つの基本思考」を意識していれば、論理的にものごとを捉え、問題設定、問題解決案を自然と頭の中で思い浮かべることができるのです。


それでは、「4つの基本思考」である
◇仮説思考
◇ゼロベース思考
◇ポジティブ思考
◇フレームワーク思考

について概要をまとめてみたいと思います。


【仮説思考】

仮説思考とは「ある時点で考えられる仮の結論(仮説)を基本に行動する」という考え方です。

その仮説を検証し、問題の解決策を導いていきます。仮説が間違っていたら、新たな仮説を立てて検証していきます。
ポイントは、

◇仮説を立てて行動した方が、資源や時間を効率的に使うことができる

◇思いつくもの全てを実行に移そうとすると行動にモレが生じる可能性がある

◇仮説の検証に時間をかけすぎないこと

です。


【セロベース思考】

ゼロベース思考とは、「既成概念を取り払い、一から最善の答えを見つけ出す」という考え方です。

ポイントは、

◇前例の修正だけで、解決できる問題は、現代社会では少ない

◇過去の情報は一度白紙に戻してゼロベースで考えることが重要

◇ゼロベース思考をすると、思考の枠が広がり、従来なかった解決法が見出せること

です。


【ポジティブ思考】

ポジティブ思考とは「いまよりも良い解決策が存在する」という考え方です。

「次は良い結果になるさ」という楽観的な思考とは異なります。
ポイントは、

◇ビジネスでは、ベストの答えは存在しないことを理解すること

◇限られた時間の中で、ベターな対応策を見つけることが重要

です。


【フレームワーク思考】

フレームワーク思考とは、「考えるための枠組みを使って考えることで、漏れやダブリといったロスをなくすこと」です。
ポイントは、
◇広く一般に知られているフレームワークを活用することで、考える時間の効率化を図ることができる

◇一般的なフレームワークを使う場合は、この事象に対して適切なフレームワークなのだろうか?ということを常にチェックすること

です。


ものごとを考える時に、上記で紹介した4つの基本思考を意識していれば、論理的にものごとを捉え、問題について自分なりの「解」を効率的かつ効果的に考えることができるはずです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ299号より)


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