2013年4月3日に甲子園球場で開催された「春のセンバツ」高校野球の決勝は、浦和学院(埼玉)が済美(愛媛)を17―1で下し、初優勝を飾った。

この大会を通じて、賛否の意見が渦巻いているのは、決勝までの4試合連続完投(663球)し、決勝でも109球を投げ、合計て772球を投じた済美のエース安楽智大投手の「連投」である。


話を大きく分けると、高校野球では「球数制限を設けるべき」と「球数制限は設けるべきでない」の2つの意見が上がっている。


前者の意見を挙げている代表格は、作家でスポーツライターの乙武洋匡氏。

乙武さんは、自身のツイッターで、

◇アメリカの高校生は一ヶ月でも200球を超える球数は投げない

◇スポーツメディアは、「エース力投」など美談、賞賛の一辺倒で球数に関する疑問を呈する報道がない

◇高野連のホームページを開くと、トップページには「スポーツ障害の予防・治療・復帰プログラム」についてのバナーが貼ってあるが笑止(千万)

などと主張している。


後者の意見の代表格は、野球評論家の江本孟紀氏。

江本さんは、4月2日付の自身のブログで、

◇元々連投のきく地肩の強いタイプがあり、故障しにくい美しいフォームが出来ている

◇美しいフォームは、練習方法などによって強靭な足、腰、肩が作られる

◇安楽投手は連投できるタイプである

◇もちろん全員に安楽投手と同じように投げろというのではない

◇肩肘など故障をするかもしれないリスクを、勝利という代償を得て戦いプレーするのだから、あれもダメ、これもダメ等と他人がとやかく言うべきじゃない

という主張だ。


この件に関しては、ダルビッシュ投手は「学年別に球数制限を設けたらどうか」という意見を発信しており、「球数制限派」である。

個人的には「球数制限を設けたら、ツマラナクナルなぁ」と思う反面、「少年軟式野球(リトルリーグ)」において「変化球を投げさせるのは好ましくない」という指導がされているように「球数制限のガイドライン」は高校野球の場合、設けるべきなのかな、という気もする。(要は、現在の所、なんともいえない。。。)


ただ、そもそも、安楽投手が今回大きな話題になったのは「連投」せざるを得ない日程である。

済美は、くじ運で準々決勝と準決勝と決勝は3連投になってしまったが、浦和学院は準々決勝と準決勝は中1日空いていたのだ。

試合日程の組み方も高野連としては改善すべき点かもしれない。


ちなみに、投手の入会基準である「200勝以上」あるいは、「250セーブ以上」の基準を満たした「日本プロ野球名球会」メンバーは、現在、19人(故人含む)いる。

「プロ(あるいは大リーグ)で200勝する」ということは「選手寿命が長い」と言う証とも言えるだろう。

そのうち、甲子園で優勝投手となったのは「平松政次さん」だけで、ベスト4に進んだ投手も「東尾修さん」と「工藤公康さん」だけだ。


また、甲子園で数々の記録を作り「力投型」で「ひとりで投げ抜いた」投手で、その後プロ入りした投手で、個人的に思いつく人の名前を挙げれば、徳島商で準優勝した板東英二氏、三沢高校で準優勝投手の太田幸司投手、PL学園で優勝投手の桑田真澄投手、ベスト4止まりであったが作新学院の江川卓投手などが浮かぶ。

これらの結果からいえば、桑田投手を除き、皆、プロの投手生命は短命であり、誰も名球会入りしていない。


全ての高校生が「プロ」を目指すわけではないし「高校野球で燃え尽きたい」という選手もいるから、難しい話であるが「プロ野球で長く活躍できる選手を育成するのも高野連の取るべき立場」と考えるとしたら「球数制限を設ける」ということは妥当なのかもしれない。

【2013年2月14日発売!】
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434176552/bloglogcom-22/ref=nosim/



【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html