2013年3月10日開催された名古屋ウィメンズマラソンで木崎良子選手が2時間23分34秒で優勝し、今年のモスクワ世界陸上女子マラソン代表に内定した。
木崎選手は、2012年に開催されたロンドン五輪女子マラソン代表(16位)であり、オリンピックの翌年に世界陸上の代表に選出されるのは、日本選手では初めての快挙なのだと言う。
やはり、「オリンピック代表」というのは、なるためにも、また、オリンピックを走ったことでも、心身ともに相当消耗するのだ。
そのため、今まで、男女通じて、オリンピックの翌年のマラソンの世界陸上代表選手と言うのはいなかったのだろう。
事実、同じく女子代表の尾崎好美選手は「モチベーションが保てない」「まわりが期待する走りができない」ことを理由に、2月24日の東京マラソンで日本人1位になりながらも、第一線からの引退を表明している。
では、なぜ、木崎選手がオリンピックの翌年も「もう一度世界を目指したい」とモチベーションを保つことができたのか?
それはずばり、
◇ロンドン五輪で思うような走りができず、世界との差を知った
◇多くの支えてくれている関係者やファンにいい成果を出して恩返しをしたい
という強い思いだろう。
それと、木崎選手が、ロンドン五輪後のトレーニングをする中で、常に胸に刻んできた言葉が、箱根駅伝に4年連続出した経験を持つお父さんの和夫さんの「2つの教え」だという。
その「2つの教え」とは、
◆自分のベストが尽くせるチャレンジを
◆世界のトップは恵まれた環境ではなく、そこにある環境でやっているから強くなる
だという。
今回のウィメンズに対して、前者は、「いつもと違う2キロ手前のスパート」に、後者は「アルバカーキー合宿でアフリカの選手風にゴルフ場や不整地の土道をひたすら走った」ことに繋がった。
スプリント力に自信がある木崎選手は「残り1キロでの仕掛け」がいつもは頭に合ったが、今回は「自分ができる最善の策にチャレンジしてみよう」と考え、マッチレースとなったエチオピアのディババ選手が給水でもたついていることに気が付き、「臨機応変なスパートのタイミングを図った」のである。
個人的には、この木崎選手のお父さんの言葉は「名言」だと思う。
特に後者の「そこにある環境でやっているから強くなる」は、スポーツ選手だけでなく、わたしたちの日常やビジネスでも言えることだ。
北海道の市民ランナーに置き換えると、
◇冬は寒くて走れない
◇冬は雪道で練習ができない
と嘆くのではなく、その環境の中で工夫して練習することが、精神的にも肉体的にも強くなる・・・ということだろうか。
わたしも木崎選手のお父さまの言葉を胸にしまっておきたい。
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