テレビ朝日の「報道ステーション」でプロテニスプレーヤーの松岡修三さんが「週1回」スポーツ特集のコーナーを持っている。
このコーナーでは、ノルディックスキー女子ジャンプの高梨沙羅選手のように、すでにブレイクして国民の多くの人が知っている選手を取り上げることもあるが、まだ世間的には有名になっていない若手有望株の選手を取り上げることも多い。
先日の放送では、「16歳のプロスノーボーダーの角野友基選手」を取り上げていた。
角野選手が、私たち一般にも注目されるようになったのは、2012年12月8日に北京で開催された「OAKLEY and Shaun White presents AIR&STYLE(in北京大会)」で日本人(アジア人)が初めて優勝したからである。
この「AIR&STYLE」はTTR 6STAR世界最高峰ストレートジャンプコンテストのひとつで、世界のトップライダー24名のみが招待された大会。
他の選手には、バンクーバー五輪銀メダリストのピート・ピロイネン(フィンランド)選手などもいる中、4人の対決となったスーパーファイナルのラスト1本で、バックサイドトリプルコーク1440(4回転)を成功させ、97.67ポイントを獲得し優勝したのだ。
報道ステーションの松岡さんの特集では、角野選手が雪国出身で無いことや学校でのいじめ体験なども報じていたが、それよりも印象に残ったのは、
◇角野選手にはコーチがいないこと
◇角野選手の上達法
である。
角野選手の現在の立場は、スノーボードメーカー「COLLC」がスポンサーとして契約しているプロのスノーボーダー(サポートライダー)である。
つまり、世界各地で開催されるスノーボードの大会で優秀な成績を収めたことで、契約スポンサーが付いたわけだ。
しかし、専属コーチがいるわけではない。
特集では、角野選手がユーチューブなど動画サイトを見て、トップアスリートや自分のパフォーマンス(演技)を見て、ひとつひとつの動きをチェックして、練習に取組むシーンを取り上げていた。
つまり、コーチがいないので、新技を取り入れるにも、自分のパフォーマンスの改善点に気づく方法も「動画を、繰り返し繰り返し動作ひとつひとつを細かにチェック」することで改善点を見つけ、そしてまた繰り返しできるよううになるまで練習すること、なのだ。
要は「どれだけトップアスリートや自分の動作を細かく確認して“客観視する”ことができるかどうか」が、角野選手の上達のポイントなのだ。
スノーボードというと、「スポーツ選手らしくないロン毛で髪を染め、ピアスをしたチャラチャラした人がやるスポーツ」で「センスや感覚だけで勝負するスポーツ」にも傍からは見えてしまう。
しかし、素晴らしいパフォーマンスの背景には、「細かい動作分析」とそれに基づく「繰り返し練習」という血のにじむような努力と根性が、やはりあるのだ。
角野選手は「スノーボードを野球やサッカーのようなメジャースポーツにしたい!」という。
レベルは違うが、わたしも学生時代はマイナースポーツの世界選手権に出場したことがあるので、その気持ちは強く理解できる。
角野選手には、ソチオリンピックでのメダル獲得へ向け、さらに進化して欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ321号より)
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