いまは「空前のマラソンブーム」なのだと言う。
ランニング雑誌「ランナーズ」のデータによれば、調査を開始した2004年度のフルマラソンの完走者数は、男子が6万6540人、女子が1万2236人(合計7万8776人)だったのに対し、2011年度は、男子が19万7334人、女子が5万2449人(合計24万9783人)だという。
つまり、8年間でフルマラソン完走者数は3倍強に増えたわけだ。
このデータは、フルマラソン完走者数なので、実際には、フルマラソンを完走しなかった人、大会には出たことの無い人、10キロやハーフマラソンしか出たことの無い人の人数は含まれていないので、「ランニング愛好家」の数は、おそらく100万人以上になるだろう。
マラソン大会に出場する人が増えると、意外と「マナーとしてやってはいけないこと」として知らないのが「代理出走」である。
代理出走とは、文字通り、「エントリーした人の代わりに別人が出場すること」である。
「入賞したいから速い人に出場を依頼する」という発想は、もってのほかであるが、「参加するつもりだったけど用事ができて出られなくなったから代わりの人に出てもらう」というのも「やってはいけない行為」なのだ。
個人的には、「参加するつもりだったけど用事ができて出られなくなったから代わりの人に出てもらう」という気持ちは分かります。
エントリー費用は高いし、エントリー締め切りは人気大会なら半年近く前で、その後、予定が変わることもあります。
しかし、「大会規約」で必ず「代理出走は禁止」と明記されています。
「ルールだから」、または、道徳や倫理上の問題以外にも、代理出走にはリスクがあるから禁止なのです。
リスクとは何かといえば、ずばり「緊急事態の備えが弱い」からです。
マラソン大会は、コンサートなどのように「代わりの人に行ってもらう」のは「安易な考え」です。
その理由は、「競技中に体調の急変が起こり得るスポーツ」だからです。
実際、大会会場では、必ず救急車の出動があります。
その場合、
◇代理出走だと、体調が急変して倒れたとき、別人として処理されてしまう
◇仮に、緊急に輸血が必要な場合は、違う型の血液を入れられるかもしれない
◇損害保険の適用もできない
◇仮に重篤な事故、あるいは亡くなった場合、主催者側は、遺族対応などに追われる
というケースになるでしょう。
だから、代理出走はリスクがあり、ルール上も、道徳的にも倫理的にも「禁止事項」であり「やってはいけないこと」なのです。
話は少し逸れますが、2013年2月27日付の福島民友スポーツの記事によれば、2月10日に開催された「いわきサンシャインマラソン」で、「入賞者の代理出走」と「正規のコースを通らないコース離脱」が判明し、順位変更を発表したと報道されていた。
前者は、「29歳以下の部の8位の男性が実際には出場せず知人男性が代わりに走っていた」ケースで、後者は「60~69歳の部で優勝した男性が折り返しコースでショートカット」していたケースだと言う。
この記事が出た後に、参加者のブログなどをチェックすると、後者のケースは、30キロあたりの折り返しコース付近で、コース幅が狭く、行き帰りの選手が交錯するような場所であり、大会係員の目も届きにくいらしい。
しかし、市民ランナーにとってマラソンの醍醐味は、「達成感」である。
ショートカットして自己ベストを更新しても、入賞しても全然嬉しくない。
ズルして「達成感」は得られないし、何も残るものはない。
今回の「ショートカットしたランナーは60代」である。
いったい、どんな人生を歩んできたのだろう?と思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ322号より)
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