2013年2月19日付の時事通信によると、
「流通を目的とする一円硬貨が2012年は、1枚も製造されなかった」
という。
1円玉が1枚も製造されなかったのは、2011年に続き2年連続だったそうで、5円と50円玉は、3年連続で製造が見送られたそうだ。
この理由は、ずばり、「電子マネーやICカードの普及」。
確かに、私自身も、ポイントが付くクレジットカードや小銭を出さなくて済む電子マネーの利用が増え、小額貨幣での決済は減少している。
話は少し逸れるが、そのため「500円玉貯金」もペースが以前より落ちた気がする。
以前なら、「300円」の買い物でも、「1000円札」を出し、700円のおつりの内、500円玉は財布の中でキープして、「500円玉専用の貯金箱に貯金」することが多かった。
しかし、最近は、コンビニなどで列になっていると「後ろの人に悪いかな」という気持ちも働き、電子マネーで決済することが増えた気がするのだ。
ちなみに、2000円札に関しては、日銀の「お札発注計画」によると、2013年度の製造も見送られる計画で、2004年度から「製造(国立印刷局)、発行(日銀)ゼロ」が続いているのだ。
2000円札は、ご存知のように、2000年7月に開催された「九州・沖縄サミット」をきっかけに発行された。
しかし、2000円札が使用できる自動販売機やATMが設備投資の問題から、増えず、結果的に「人気」が低迷してしまった。
これでは、2000円札は「記念硬貨」と同じような存在で「記念紙幣」になってしまう。
危機感を感じた沖縄では「2000円大使」の制度を設け、2000円札普及に力を入れているが、本州では「2000円札を手に入れたくてもどこにもない」のが現状である。
以前、東京の銀行、ゆうちょ銀行を数件、回って「200円札に両替をお願いしたいんですが・・・」と窓口で聞いて回ったことがあるが、新札はもちろん、市中に出回っている2000円札も回った銀行各店になく「両替できません」と言われてしまった。
1円玉に関しては、「市中流通用」の発行は2012年は、ゼロだったが、「販売目的の貨幣セット」は、独立行政法人造幣局によると、65万9000枚(11年は45万6000枚)製造されたという。
2003年以前に製造・発行された「2000円札」の新札は、噂だと「日本銀行沖縄支店」にはあり、沖縄の銀行は2000円札は「日銀沖縄支店から調達」しているらしい。
個人的には、2000年の2000円札発行当時に、自動販売機やATMの設置に関して、補助金を出すことにして、「2000円札の利用ができる設備・機械」を世の中に増やすべきだったと思う。
(国内の経済効果も見込めたことだったろうし)
このままでは、「2000円札」は、「単なる記念紙幣」と化して、世の中から、完全に消えていく存在になるに違いないし、もしかしたら、日本銀行もそれを狙っているのかもしれない。
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