レスリングが「25の中核競技」から外れ、2020年開催の五輪種目から外れる可能性が高まったことが、世界中で大きな波紋を呼んでいる。
この「レスリング除外」の波紋の大きさは、ロンドン五輪で「野球、ソフトボール」が外れた時よりも大きい気がする。
シロウト考えでは「オリンピック憲章を改定して開催種目を「全28競技」に絞らなくてもいいじゃないか」と思いますが、国際オリンピック委員会(IOC)の方向性としては、
◇五輪を活性化、健全化するために種目の入れ替えは常に実施する
◇五輪の巨大化に歯止めをかけたい
◇みているものへの分かりやすさの追求
◇やって楽しい、見て楽しい競技を増やす
(若者のスポーツ離れが世界的に深刻)
といった考え方で運営しているのだという。
これらのIOCの考え方は、一般論でいえば、理解できる。
確かに「五輪の活性化のための種目の入れ替え」は、「ドーピング問題や不祥事が相次ぐ競技団体」は、再発防止に本腰が入るし、各競技団体の継続的改善を促す意味でも必要なことであろう。
ただ、「その競技の伝統性」を重んじた場合、「五輪のために媚びている」という側面もある気がする。
例えば、レスリングについて、以前から、IOCは「縮小化」を推進しているので、「グレコローマンスタイル(下半身への攻撃ができない)」と「フリースタイル」を一本化できないか?という打診があったという。
「五輪バージョンへの競技内容の変更」は、分野は全然違いますが、「NHKの紅白歌合戦」に例えれば、「歌詞の内容が公共放送にはそぐわないから変更ください。全部歌うと長すぎるから短縮バージョンで」とアーティストに依頼するようなもので、「はいそうですか」と条件を飲むことがいいことかどうかは、分からない。
それから、レスリングが除外されたプロセスをマスコミなどが
◇ロビー活動が足りなかった
◇採決するIOC理事にレスリング関係者がいなかった
◇国際レスリング連盟はIOCと良好な関係で無かった
◇ロンドン五輪でのヨーロッパ勢の金メダリストがゼロだった
などと推測している。
もちろん、結果論としては、これらはその通りだろう。
しかし、釈然としないのは「選定基準が明確ではない」からだろう。
IOCは、「世界的普及度、選手の男女比率、観客数、テレビ視聴者数、スポンサー収入などを分析し理事会で決定」と「五輪種目の選定プロセス」を説明しているが、そのデータは、公表していない。
つまり、各競技団体が、「次は選ばれるように頑張ろう」と力んだところで、「IOCが評価しているデータが示されない」限り「目標設定」して頑張りようがないのだ。
2001年から会長を務めるIOCのロゲ会長は「どの競技を除外したとしても、その競技に関心を寄せる人たちから批判されることは分かっていた」とコメントしているが、「明確な選定基準と各選定項目のデータ」を示さない限り「フェアな決定ではない」と非難されるのは当然なのである。
でも、IOCには、大きな利権がうごめいていそうだから、「選定委員の利害関係」「選定基準」といった点は、きっと「公明正大」にすることはできないんだろうな、と思う。
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