各マスメディアの報道を見る限り、2012年11月~12月にかけてカタールのドーハで開催された「気候変動枠組み条約第十八回締約国会議(COP18:ドーハ会議)」は盛り上がらなかったらしい。
現状、世界は景気に気を取られ、日本は震災復興で手いっぱいという原因もあるのか、「コペンハーゲンの熱気(2009年開催のCOP15)は、どこへ行ってしまったの?」という声も日本のある非政府組織(NGO)スタッフから上がっていたという。
この理由を、「ホンマでっか!?TV」に出演中の生物学者の「早稲田大学教授の池田清彦氏」は、週刊朝日の担当コラムの誌面で、
【CO2増加は気温上昇(地球温暖化)の原因ではない】
ことに多くの国が気づいたからだ、という。
したがって、「COP」はもはや、「国連官僚とEUの面子ためだけの組織になってしまった」とも言う。
要は、「CO2増加による地球温暖化説」を唱え、「政治家とマスコミ」を騙して、世間を洗脳することで、「原発推進派」や「温暖化をネタにした排出権取引」に代表されるように、自国や自らの商売や立場を有利に働かせようとしてきた連中がいたが、それがバレてきたからだと池田教授は言っているのだろう。
実際、識者の間では「気温変動に最も関係があるのは太陽の活動」という説が主流で、「CO2濃度の増加説」による気温変動への影響は「刺身のツマ」程度のことらしい。
まっ、誤解を恐れずに言えば、現在の日本は原発停止で、電力不足気味であることは確実なので、「節電意識の向上」や「業務や活動の無駄や不効率の排除による節電」は必要なことではあるが、『過度な節電活動』は単なる徒労であるだろう。
もちろん、ゲーム感覚で「楽しんで節電への取組み」をしているのならいいが、「生活しにくい」と感じるほどの節電は、そもそもの「地球温暖化に対して何の影響もない無意味な活動」のである。
そんな観点で考えると、「環境にいい活動=節電、節水、廃棄物の削減」一辺倒の考え方から、私たちは脱却するべきだと思う。
つまり、
「仕事における業務や日常生活の活動の本来の目的を果たすために、リスクを考慮した上で効率的に運営管理する=結果として環境にいい活動やその仕組み作り」
という考え方を基本路線にするべきだろう。
例えば、土木施工会社が工事ミスを起こし、「手戻り工事」や「復旧工事」と呼ばれる作業が生じた、というケース。
この「手戻り工事」や「復旧工事」を実施するためには、余計な資材やエネルギーが発生する。
また、工事を実施することで、近隣住民の生活環境にも不便を与える。
つまり「手戻り工事や復旧工事の発生」によって「エネルギーや資源の無駄遣いや近隣住民への生活環境への悪影響」が生じているのだ。
これこそ、「まさに環境に悪い結果」である。
したがって、こういった
「手戻り工事や復旧工事の撲滅のための活動=環境にいい活動」
と捉えるべきなのだ。
他の例で考えれば、雪国だと、冬場は、車や歩行者の出入りが激しい「スーパーやコンビニの入口付近の道路や歩道」は「ツルッツル」だ。
来店するお客さまのことを考えてくれているお店では、入口道路にロードヒーティングが施されていたり、雪割り(雪が固まってツルツルした部分をツルハシやスコップで割ること)してくれているから滑らない。
しかし、そういったことに無頓着なお店は、お店のお入口はツルツルで車はスリップし、歩行者はよく転倒している。
こういうお店が店内ポスターで「当店舗では環境に配慮した業務活動を推進しています」なんて掲示されていると「ウソつけ!」と心の中で叫んでしまう。
池田先生ではないが、「環境活動=節電、節水、廃棄物削減」という意識から脱却し、「環境活動=本来の目的を果たす上でリスク管理を含めた効率的な活動の仕組み作り」と意識を変えるべきなのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ317号より)
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.publabo.co.jp/chologi/
【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)
http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html