2013年1月31日付の読売新聞(電子版)によると、私立本庄一高(埼玉県本庄市)で英語を教えていた40歳代の男性講師が、教員免許を更新せず、失効したまま授業をしていたという。
記事によると、
◇埼玉県によると、免許失効後の授業は無効になり、生徒は補習などを受ける必要がある
◇男性講師は2012年4月から、東京都内の派遣会社から派遣されていた
◇3年生の2クラスと1年生の3クラスで授業を受け持ち、生徒約200人に教えていた
◇派遣会社から2013年1月に、この講師の教員免許が失効していたとの連絡があった
◇2012年度当初から失効していた可能性が高く、高校も更新期限を確認していなかった
◇3年生は3月の卒業を前に約80時間分の授業が無効になる
◇高校は1週間20時間程度の補習と課題を行う予定
なのだという。
この問題の原因は、
◇高校が、派遣会社からの情報を鵜呑みにした
◇高校が、講師の免許確認をする仕組みが不十分だった
ことに尽きるだろう。
ぜひとも、再発防止を図って欲しい。
ただ、個人的には、毎年、この時期になるとこの手の問題が発生するが、「やや現実的な対応はないものか」と感じている。
確かに、「ルール」としては「無免許講師による授業は無効」という理屈はわかる。
しかし、今回の場合「免許の更新切れ」である。
つまり「免許更新切れに伴う授業内容の不十分な部分」を特定し、そのフォローだけでよいのではないだろうか。
私は、2010年6月22日付の「“気づき”」ブログでも、今回と似たケースについての見解を書いている。
http://blog.logcom.jp/?day=20100622
つまり、今回の免許更新切れ講師が実施した授業についても、例えば、
◇2012年度の英語の授業内容を検証する
◇生徒に対して、その期間の授業の理解度などを検証する
といったことを実施し、仮に、「この講師が実施した授業内容に妥当性を欠く」部分があるならば、その部分だけをフォローすればいいと思う。
2年生はともかく、受験や就職を控え、なにかと諸々の準備に忙しい3年生にとって「1週間で20時間の補講」(おそらく4週に亘って実施)は酷な話であり、もう少し、現実的な対応を埼玉県と本庄一高には取って欲しいと思う。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ318号より)
『ちょロジ ニュースで学ぶ7つの思考法』(パブラボ刊)
http://www.publabo.co.jp/chologi/
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