仕事をしていると、

「筋道を立ててものごとを深く考えたい」

「分かりやすく自分の考えを相手に伝えたい」

と思うことは誰しもあるだろう。

ただし、多くの人が、日々の業務に追われ「何もしない」のが現実です。

また、「何かしなければ」と行動に移そうとした人は、本屋さんに立ち寄って「論理的思考」や「ロジカル・シンキング」といったコーナーに向かって、関連図書を漁るでしょう。

しかし、多くの人は、せっかく購入しても「積読(つんどく)」と化すか、「ちょっと難しく(あるいはつまらなくて)読み飛ばして読書終了!」となるか「じっくり読み終えたけど実践で身に着かないまま終了!」というケースが大半でしょう。

このような状況は、私が若手だった頃、まさにそうでした。

学生時代から、研究テーマの論文発表はもちろん、スポーツの指導法や組織論について研修会講師を務めさせていただくことが比較的多く、「論理的な思考法」を受講者に語っている割には、「自分もまだまだ道半ばなんだよな」と悶々と思いながら日々を過ごしていました。

このような状況を打破するきっかけとなったのは「新聞やテレビのニュースで伝えられる組織不祥事や成功事例」を単に「情報として聞き流さないよう心掛けした」ことです。

つまり、ニュースの情報を、娯楽番組を見る時と同じように「感情のみで捉える事を排除」し、「自分の組織に置き換えて考えてみるとどのような共通項目があり、何がその原因で、そこから学べる一般法則は何があるんだろう」と考えるようにしたのです。

すると、「論理的思考系の本を購入して今まで単なる知識として知っていた論理的思考をする上での各ツール」がよく理解できるようになってきたのです。

そして、それらのツールを少し頭の中で意識しながら、ニュースから得た情報を分類・分析すると「自分なりの結論や問題点を導き出すことができる」ようになったのです。

私たちの多くは「哲学者」ではなく、学問として「論理的思考」を極めようとしていません。

つまり、冒頭で書いたように、目標設定や問題解決をしたり、相手とのコミュニケーション能力を高めるために「筋道を立ててものごと考えたり、伝える」ことができればよいのです。

「論理的思考力を身に付けたい」からといって、大上段に構えて、関連図書やセミナーに参加して「知識を詰め込む」ことばかりに精を出すのではなく、「ニュースや日常の出来事」を「自分だったら・・・」「自分の組織だったら・・・」と『ちょっとロジカル・シンキング』(これを「ちょロジ」(登録商標申請予定)と名付けます)してものごとを捉える思考習慣を日々、実践していけば自然と「論理的思考」が身に付くのです。

話が少し逸れますが、したがって、私は、「ビジネス系講演会」を聞いていて「自慢話的成功体験」を聞くのは、正直、つまらなくて仕方がありません。

もちろん、カリスマ経営者と呼ばれる経営者や五輪でメダルを取ったスポーツ選手は話が面白いので「娯楽」として講演会を聞いている分には、めっちゃ楽しいです。

しかし、冷静に、お話しされている内容を論理的に分析すると「自分が活用できる学ぶべき一般法則」が無いのです。

つまり「持って生まれた才能」や「ある人との出会いがきっかけ」といったことや「思い描いた思考は現実化する」といったことが『成功のきっかけ』という結論なら、「自分に置き換えて活用できる部分が極めて少ない」わけで「わざわざ時間とお金を掛けて聞きに来た意味がない」からです。

「筋道を立てた思考や伝達を身に付けたい」と願う人は『ちょロジ』習慣で日常生活を送ることが一番の近道なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ316号より)


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